THE RAMPAGE from EXILE TRIBE  ボーカル3人が考えるオリジナルの武器

2014年、「VOCAL BATTLE AUDITION 4」「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」からメンバーが選出され、2年半にわたる武者修行を経て2017年1月にメジャーデビューしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE。ボーカル3人+パフォーマー13人からなる大所帯グループの特色は、"暴れ回る(RAMPAGE)"に由来する攻めた音楽性と爆発的なパフォーマンスだ。

ヒップホップを中心に、ディスコ、ラテン、ロックと、楽曲ごとに異なる世界観を提示してきたが、今年9月にはそれらをまとめた計20曲収録の1stアルバム『THE RAMPAGE』を発表。急速にファン層を拡大させている。今回はボーカルを務めるRIKU、川村壱馬、吉野北人にインタビューを行い、THE RAMPAGEならではの表現や信念について話を聞いた。

ファンへの感謝も込めた1stアルバム

―初のアルバム『THE RAMPAGE』が9月に発売されましたが、THE RAMPAGEは1stアルバムにして歴史が長いというか濃いグループですよね。アルバムリリースに際して率直な心境はどうでしたか?

RIKU:アルバムをリリースさせていただけたのはすごくうれしいです。ただ同時に、僕らRAMPAGEの世間の方々からの見られ方はより一層厳しいものになるなと思ったので、この制作は絶対に中途半端な気持ちではできないなとメンバー一同思っていました。そもそもこのスピード感でできるのは、EXILE TRIBEの先輩方が残してきてくださった道しるべがあったからこそであり、普段応援してくださる方々のサポートがあって実現したことだなと思うので、その感謝の思いも含めたアルバムにしようという気持ちで制作に臨みました。結果的に、全員がしっかり自信を持ってプッシュできるような作品になったと思います。

―計20曲、デビューから1年8カ月に発表した曲が一部カップリング曲を除いてほぼ収録されていて、RAMPAGEのこれまでの歴史が詰まった作品でもありました。

北人:通して聴いてみたら、どの曲もインパクトがあって「RAMPAGEの曲は改めてカッコいいな」と素直に思いました。メジャーデビュー曲の「Lightning」が最初に来て、次に「LA FIESTA」という今一番新しい楽曲が来るんですけど、「Lightning」はまだ粗削りな部分だったり未熟な部分だったりが詰まってて、「LA FIESTA」でグッと変わった歌声になっていて、1曲目と2曲目の差で成長を感じていただけると思います。そういう意味でもこのアルバムは僕らの成長と可能性をすごく見せられるものになったなと。

RIKU:自分たちの感覚的には、今までのシングルは”序章”で、アルバムを出してようやく”第1章”が始まったというか。僕らの名刺になるようなアルバムになったので、タイトルはズバッと「THE RAMPAGE」でいいんじゃないかとスタッフさんに提案され、満場一致で「それにしよう」って決まりました。

―グループ結成から4年にわたって密着したドキュメンタリーの映像ディスクも付いてましたね。

壱馬:ドキュメンタリーには4年間のリアルな部分がありのまま映ってて、正直言えば出したくない、恥ずかしい場面もあります。でも、だからこそ見ていただく価値があるのかなって。例えば、表向きには何も発表しなかったんですけど、1年近く活動を止めたことがあって。そのことを「活動休止」って隠さず出してるんですね。昔から応援してくださってる方がいる中で、何もRAMPAGEから発信されずに止まっていた。その方々への筋を通す意味でも伝えるべきなんじゃないかって、リーダーのLIKIYAくんが話してて「そうだな」と思いました。このドキュメンタリーを見ていただくことで楽曲やライブ映像により説得力が出ればいいなと思いますし、さらにいろんな感じ方をしていただけるんじゃないかな。でも全然マイルドな映し方でもあって、現実はもっと過酷だったなという実感はあります。

―「過酷だった」のはメジャーデビュー前の武者修行の頃の話でしょうか?

RIKU:修行中はグループ一同、肉体的にも精神的にもキツイ時があって。そういう時の表情だったり姿だったりはリアルにマイナスなエネルギーに満ちてます。それもすべてさらけ出した映像なんですよね。

北人:デビューさせていただいてからの活動は、僕個人的には過酷と思ったことはないですね。忙しさは増しましたけど、それが楽しいって思ってます。


―THE RAMPAGEはメンバーが多いからか、曲の展開も、振付の展開も早いですよね。8バースくらいに分かれていて1曲の密度がすごい。皆さんはTHE RAMPAGEの曲の特徴はどんなところだと思いますか?

北人:3人ボーカルがいるので勢いが途切れない感はありますよね。

RIKU:うん。3MCだからできる表現で、RAMPAGEだからこそできる攻め方になってると思います。なおかつ壱馬がラップもやっていて。歌モノ+ラップってあるようでなかなかない形だと思うんですけど、それをデビュー曲からやってるっていう。

壱馬:今までのラップ曲って、グルーヴィなビートにアタックの強いラップが乗ってるイメージだったと思うんですけど、新曲の「LA FIESTA」はメロウな感じで入ってリズムの取り方もあえて遅らせることでグルーヴを作ったり、面白い攻め方をしています。ラップも歌も進化し続けているし、今のこの世代ならではのスピーディな成長感も楽曲で感じていただけると思います、RAMPAGEは。

―メンバー16人の関係性についてお伺いします。今回はボーカル3人にお話を聞いていますが、3人の関係を表す言葉を挙げるとしたらなんでしょうか? 「ライバル」? 「同志」?

壱馬:考えたことなかったですね。リーダーだったら2人いるので「父、母」「監督、コーチ」みたいな言葉なんですけど、えー……。

RIKU:僕はボーカルだけでなくメンバー全員のことを、一緒に夢を叶えていく「同志」だと思って接してます。この3人の仲と言われたら、僕だけ2歳年上なんですけど、2人は良い意味で「年上の人」として見てないというか。普通にイジってきますから。僕、声が高いのがコンプレックスで普段低い声でしゃべるようにしてるんですけど、びっくりした時とかふいに高い声が出ちゃうと「今なんて? なんて?」ってマネされる(笑)。ラフに話せる間柄なので、楽というか、一緒に歌う身としては居やすいですね。

北人:兄弟みたいな関係ですね。僕この中では弟キャラで……RIKUさんがちょっと歳離れたお兄ちゃんで、壱馬が次男、みたいな感じがします。

壱馬:ああー。勉強的なところは北人によく教えるね。漢字が読めないとかで(笑)。

タイプ異なる3人のボーカル、埋もれなくなった13人のパフォーマー

―ボーカリストとして「この人はこんなシンガー」というふうにそれぞれ他己紹介してもらえますか?

壱馬:それぞれの性格がボーカリストとしての特徴にそのまま出てるんですけど……RIKUさんの場合、できないことがあったら100回でも120回でもチャレンジするんですよ。体のトレーニングも歌の練習もすごい練習量を重ねるタイプ。そのタフさがあって努力家。歌声はどこまでも届きそうな伸びやかな声で、うらやましいです。

RIKU:だそうです(照れ笑い)。壱馬は僕と真逆のタイプですね。めちゃくちゃ天才肌なんですよ。生まれ持ってるものがすごく良いしムダがない。RAMPAGEの一番尖った部分を表現してくれてるのは壱馬かなって。”一本槍ボーカリスト”って感じです、僕の中で。変に武装しないでいっちょうらでスパッと勝負してくる。そういうイメージがあります。北人、そんな感じじゃない?

北人:そうですね。声にインパクトがありますね。普段の声も男らしいんで、その感じは歌声でも同じ。

RIKU:北人も壱馬と同じく勘がいいけど、また違うジャンルなんですよね。言葉にするのはすごく難しくて……。

壱馬:うん、掴めない。なんだろう。

RIKU:北人も生まれ持った声がすごく美しいし、ハートフルっていうのかな? 九州の宮崎出身で、見た目からは想像できないくらい頑固な部分もあるし、負けん気があって強い気持ちを持ったシンガー。 一番ギャップがある人だと思いますね。世間のみなさんの北人に対するイメージと本当の北人はかなり違います。

壱馬:だからそれに苦しむこともあるんだろうなと思いますし。

RIKU:言葉にするとしたら”ハートフルギャップシンガー”ですかね。

―ボーカル勢から見てパフォーマー勢はどうでしょう? どう変化や進化してきてると思います?

壱馬:今パッと浮かんだのが、埋もれなくなったなっていうことです。13人それぞれが個として輝いてきてるというか。いろんな活動を通して1人ひとりが成長して、ちゃんとアーティストとして個性が立ってきてると思うんです。前はメンバー同士やスタッフさんとの間で「存在感が薄い」「もしいなくてもわからないかもしれない」「換えが効く」とか指摘し合ったり、実際ライブに2人出ないということがあっても気づかないお客さんのほうが多かったり。まあRAMPAGE自体が知られてない時期だったっていうのもありますが。今は誰1人欠けちゃダメだってぐらい全員が立ってますね。

―埋もれなくなったのはだいたいいつ頃からという感覚がありますか?

壱馬:メジャーデビュー前後ぐらいかな。それまでは集まって”1”だったんですけど、今は集まっても”16”であるというか。だからすごくパワーの強い集合体になっている気がします。


―アルバム『THE RAMPAGE』を聴いて新たにファンになった人もいるかもしれません。改めて自分たちの強みってなんだと思いますか?

壱馬:『THE RAMPAGE』のUptown Side(DISC 2)は今までのEXILE TRIBEの路線に近いようなテイストの楽曲ですけど、Downtown Side(DISC 1)はゴリゴリなノリの曲が多くてRAMPAGEの攻めた音楽性がわかりやすく出てます。そういうカラーは現時点でRAMPAGEのブランディング、オリジナリティだと思いますね。あとは人数が多いならではの、迫力だったり変幻自在な可能性だったり。例えば僕ら2016年に、5人、5人、6人に分けて3ルートで武者修行を回らせていただいたんですね。その時は1人ひとりが個として立っていくための修行だと思っていたんですけど、今となっては16人いるからこその表現だと考えることもできます。今後も8人、8人で分かれて何かやるとか、可能性としてはアリかなと思いますし、無限大の可能性や組み合わせがあるのも大きいんじゃないかなって。

―そんな魅力が一番感じ取れる場所はライブってことになるんですかね。

RIKU:そうですね。ライブは僕らの真骨頂なので、1人でも多くの方にパフォーマンスを見ていただいたいですね。

―最後に、グループの信念を教えてください。

壱馬:人を楽しませたり喜ばせたりしたいっていう、エンタテインメントの本質からブレないことですね。きれい事じゃなくて本当に心から、根本にそういう思いがないと絶対伝わっていかないと思います。正直、それぞれまだまだ弱い、もっといけると思うんですよ。エゴとかじゃなくて根本から人を楽しませようと思って、その本質は絶対ぶらさずに通していくってことが大事だと思ってます。

RIKU:今壱馬が言ってくれたことが、アルバムで歌った初めてのバラード「Only One」に凝縮されてるので、ぜひ聴いてください!(笑)。

Styling by TAKUTO NAKASE
Hair and Make-up by KAZUSHI TANIKAWA(kind), YUNA OYA(kind), NATSUKI TAKAHATA(kind), YUKA (kind)


『THE RAMPAGE』
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
rhythm zone
発売中