一生懸命仕事した分、自分にご褒美をあげたい! 毎日そんなことを思いながら美味しいものを探しているビジネスマンにとって、東京は美食の宝庫。都心にいながら瀬戸内の食材を活かした料理を食べることができる「鉄板焼 SETO」(東京都港区)で大人のディナータイムを満喫してきた。

  • オリーブ牛が美味い! 「鉄板焼 SETO」で大人のディナータイム

    大人のディナーなはずが目の前で焼き上げられる様子を子どもみたいに眺めてしまった

瀬戸内の魅力がふんだんに詰まった一軒

JR浜松町駅南口を出て徒歩2分ほど。「鉄板焼 SETO」は、多くの飲食店が軒を連ねる中にある「浜松町エクセレントビル」内に11月1日にオープンした新店。

ビル1階には瀬戸内産のものを中心とした食品が販売されていた。普段はあまり見かけることのないパッケージが並んでおり、見ているだけで楽しい。2階は瀬戸内の食材をテーマにした飲食店がいくつかあり、「鉄板焼 SETO」も『瀬戸内と東京をつなぐ懸け橋』の1店舗としてオープンしたそうだ。

  • 席数は21席(カウンター9席・個室12席)

  • カウンターは席の間隔が広くてゆったり

高級感溢れる店内は、ゆったりと心ゆくまで食事を楽しめる落ち着いた雰囲気。カウンター前に座り、コース料理(税別10,000円)の一部をいただいた。お店の売りは、香川県・小豆島の「オリーブ牛」をメインとした鉄板料理。日頃、鉄板料理といえばもんじゃ焼きが浮かんでしまう庶民派な筆者にとってはまさにご褒美そのものだ。

  • 瀬戸内の食材をコースで堪能できる

瀬戸内の恵み『鯛一郎クン』登場

さて、瀬戸内の食材とはどのようなものなのか? と待ちわびる筆者の前にやってきたのは、『鯛一郎クン』を使用した「熟成真鯛のカルパッチョ」。なるほど、あの鯛一郎クン。いや、知ったかぶりしてしまいました。どちらさまですか?

  • 「熟成真鯛のカルパッチョ」で鯛一郎クンと運命的な出会い

じつは、愛媛県の黒潮が流れ込む宇和海沿岸は真鯛の一大生産地であり、生産量日本一なんだとか。鯛一郎クンは、そんな愛媛県で、独自に配合された餌で育てられた養殖真鯛。よかった、人じゃなかった、鯛だった。その鯛一郎クンを熟成させたカルパッチョは、ねっとりと味の濃さが感じられた。生臭さもまったくなく、食材の良さを最大限に活かした前菜だ。

メインはオリーブ牛のステーキ

メイン料理の「オリーブ牛のサーロインとフィレ」が焼き上がる様子を眺めていると、仕上げる瞬間、豪快に火が入れられて興奮度MAX。目の前のシェフの鉄板さばきにワクワクさせられるのも、鉄板料理の醍醐味だ。

  • カットしている様子を見ても肉質の良さが伝わってくる。やわらかそう~!

オリーブ牛とは、小豆島のオリーブ飼料で育てられた黒毛和牛。ほどよく乗った脂が口の中で溶け出して思わずうっとり。牛のようにゆっくりと反芻しながらいつまでも味わっていたい絶品。赤ワインと合わせてもよし、瀬戸内レモンサワー(税別680円)や阿波すだちサワー(税別580円)といったオリジナルドリンクと合わせるのも、より気分が出てよさそう。

  • コースのメイン料理「オリーブ牛のサーロインとフィレ」

  • わさびをたっぷり乗せて食べてみたら味が引き立ってさらに美味

シメの料理には、「瀬戸の漁師めし」を。真鯛と出汁と卵をまぜまぜしてからご飯の上にのせて豪快にかきこめば、瀬戸内の景色が目に浮かんでくるよう。

  • 11月の季節の食事「瀬戸の漁師めし」

  • 鯛と卵と出汁をごはんに乗せて一気にかきこむ快感!

でもここは、浜松町。日常から離れてプチトリップ気分になれるかは、心の持ち方ひとつなのだ。都心でひとときの旅行気分も味わいつつ、大人のディナータイムを過ごせる「鉄板焼 SETO」。これ以上ない贅沢なご褒美でした。仕事疲れを美食で労りたいときには、是非訪れてみてほしい。

●information
「鉄板焼 SETO」
東京都港区浜松町2-6-5 浜松町エクセレントビル204
営業時間:ランチ 11時30分~14時00分(L.O.13時30分)
ディナー 18~23時 (L.O.22時)
休:日・祝