超音波が水の中で作り出す超微細な泡が、目に見えないレベルのさまざまな汚れを落とすガジェット「Sonic Soak」。クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」で歴代最高の1億1700万円を調達したことで話題になった製品だが、早くも一般販売の開始が発表された。今回は実際の販売製品を試す機会が得られたので、その洗浄パワーをお伝えしたい。

  • 次世代超音波洗浄テクノロジー「Sonic Soak」

超微細な泡で汚れを洗浄

「Sonic Soak」は、50,000回/秒の超音波振動が作り出す、水の中で弾ける超微細な泡のパワーを使い、目に見えないレベルの汚れまで洗浄するというガジェット。水を張った洗面台やボウル、バケツにトランデューサー(振動部)を入れて動作させると泡が弾ける力で汚れを落とす。手洗い専用のデリケートな衣類や、手で洗うのが難しい小物なども繊維の中からスキマまで優しく洗い上げることができるという。

衣類以外にも、メイク用品やバス用品、キッチン用品にも対応。また洗剤を使わずとも超音波振動で洗浄できるため、赤ちゃん用の哺乳瓶やおもちゃの洗濯、野菜の汚れや農薬を落とすのにも使えると謳われている。コントローラー一体型の電源コンセントにチタン製のトランデューサーがつながっているというシンプルな作りのため携帯が容易で、宿泊先のホテルなどでも使用できる。

使い方はカンタン。「SET」ボタンで120秒、360秒、720秒、900秒の中から動作時間を選択し、「ON」ボタンを押すだけだ。発表会では実際にソースをつけたタオルや汚れたメガネ、買ってきたままの野菜などを洗浄。その効果の高さを実証していた。

  • ソースをつけたタオルを水に投入し汚れを除去している様子

  • メガネやアクセサリーの汚れ、野菜の農薬なども洗浄可能

家電量販店での販売もスタート

「MAKUAKE」で、プロジェクトを支援することが入手経路だったこのSonic Soakが、一般家庭でも気軽に購入できるようになる。国内販売を行うのは、バランススクーター「Kintone」をはじめとした最先端グッズを取り扱っている株式会社Earth Ship。

  • Sonic Soakの特徴を説明するEarth Shipの辻本諒氏

尖ったガジェットながらも、Sonic Soakを支援したのは圧倒的に主婦層が多かったそう。またアメリカのクラウドファンディングでも約1億9,000万円の調達に成功しているが、日本人の支援者が一番多かったという。健康と美容、清潔に気を遣うママ世代の需要が期待される。

希望小売価格は17,800円となり、11月にAmazon、楽天、ヤフーショッピング等のネットショップで発売。12月からはビックカメラ、来年からは東急ハンズや蔦屋家電、ヨドバシカメラなどの店頭でも販売開始される予定。

製品版で実証実験!汚れ落ちのパワーやいかに?

MAKUAKEでも製品の発送が開始されたばかりのSonic Soakだが、今回は店頭販売される製品を入手できたので、駆け足ではあるが、洗剤を投入せず冷水のみを用いてその洗浄力を試してみることにした。

最初に試したのは、衣類についた調味料の汚れ。ワイシャツに醤油とケチャップを落としたものを用意し、洗浄してみた。動作を開始すると見る見るうちに汚れが落ちていき、醤油汚れはあっという間に洗浄完了。ケチャップは途中まで勢いが良かったのだが、跡は取れなかった。油が混合した固まりやすい性質のものは洗剤が必要かも。

  • 醤油とケチャップをつけたワイシャツを冷水で洗浄

  • 醤油はきれいに落ちたものの、洗剤なしではケチャップは若干シミが残るようだ

次に試したのは、機械の細かな汚れ。ウェットシェービングで使用してきた電気シェーバーの汚れ落としに挑戦した。電源を入れるとじわじわと汚れが剥がれ、水の中は石鹸のカスやヒゲくずなどでいっぱいに。分解してもなかなか洗いにくい内部の汚れもしっかり落ちた。小物のほこりや汚れを落とすのはかなり得意そうだ。

  • 汚れの付いた電気シェーバーを冷水で洗浄

  • 冷水だけでこびりついた石鹸カスやヒゲくずまできれいに落ちた

さすがに水のみでどんな汚れでも落とすとまではいかなかったものの、その実力は確かなようだ。今回は冷水のみを用いたが、マニュアルでは衣類の汚れ落としには洗剤を入れることが推奨されている。また温水を利用しても結果は変化しそうだ。

超音波による泡の力で新しい洗浄方法を提案する「Sonic Soak」。小さな洗濯機ともいえるこの製品は、新しい専用用品のジャンルとして定着するかもしれない。