セガが手がける、期待のアイドル育成アプリゲーム『Readyyy!』プロジェクト。ゲームに登場する新人アイドルを演じるのは、フレッシュな新人声優たちだ。彼らが声優として成長する姿を追えることも、本プロジェクトの魅力となっている。

  • La-Veritta。左から清水弦心役の田中文哉、上條雅楽役の榊原優

第1回SP!CA、第2回摩天ロケット、第3回Just 4U、第4回RayGlanZに続き、第5回はLa-Verittaが登場する。「La-Veritta」の上條雅楽を演じる榊原優、清水弦心を演じる田中文哉。雅楽と弦心のように対照的なふたりに共通する思いとは……?

榊原にとって、田中はお父さん!?

――榊原さん演じる上條雅楽についてご紹介をお願いします。

榊原 雅楽くんは、歌うことをアイデンティティにしているほど、歌に対する思いが強いまっすぐな男子高校生です。まっすぐがゆえに、周囲の人に対して上から目線になってしまうんですけど、そのあたりは「かわいいな」って温かい気持ちで見守っていただきたいですね(笑)。

――雅楽とご自身で、似ていると思う部分はありますか?

榊原 雅楽くんにとって「歌うこと」の大きさは、僕にとっての声の仕事に近いと思っています。雅楽くんは、歌に対してのビジョンがはっきりしていて、高い目標を掲げて自分を追い込んで行くタイプ。僕も声の仕事において、「こうありたい姿」に向かって自分を追い込んでいくところがあるので、似ているなって思います。それから、内面の話ではないんですけど、身長と体重が近いんです。雅楽くんは身長170cmの体重53.5kgで、僕は173cmの、53~54kgだから、データ面でも親近感を感じています(笑)。最初に金髪にしていたのも、雅楽くんにもっと近づきたい思いからでした。

  • 清水弦心

  • 上條雅楽

――意外にも共通点がたくさん! では、田中さんから清水弦心のご紹介をお願いします。

田中 弦心はとにかく優しい男で、こと音楽が絡むと厳しい態度をとってしまう雅楽に寄り添い、優しく見守っています。ちょっときついことを雅楽に言われてもめげずに、なぜ雅楽がそんなことを言ってしまうのかを理解して、受け止めようとする懐の深さがあるんです。「La-Veritta」の活動は雅楽が作曲をして、弦心が歌詞をつけるんですけど、性格の面でもお互いが補い合っていますね。雅楽がその妥協のなさから、周囲に上から目線でコミュニケーションをとってしまうところを、弦心が優しさで補っています。

――田中さんは、ご自身で弦心と似ていると思う部分はありますか?

田中 弦心は聞き役に徹するタイプですが、そこは僕も同じです。僕の場合は、自分からあんまり喋らないから聞き役になってしまっているだけかもしれないけど(笑)。弦心は適切に質問をしながら話を聞いてあげる、聞き上手ですね。

――逆に、似ていないと思う部分は?

田中 うーん、似ているところが多いので、強いてあげるなら身長くらいですね……(笑)。あと、僕は弦心ほど優しくないです。

榊原 そうですか!?(笑)。 僕はそんなことないと思いますけど。

――榊原さんから見て、田中さんはどんな人物ですか?

榊原 最初に会った時から、自分の中に役への向き合い方などで明確なポリシーがある人だなと思っていました。それと"弦心力"がすごく高いんです。本人は「優しくない」っておっしゃってますけど、アフレコやライブなどで右も左もわからない僕に、すごくいいタイミングで優しくヒントを与えてくださる。「ここはこうすればいいんだよ」って優しい声をかけてくれます。温かく見守ってくれる、お父さんみたいな存在ですね。

――お父さん……!

田中 もうちょっと若いつもりでいたんですけど(笑)。そんなふうに言ってもらえてうれしいですね。

榊原 でも、たまに子どもっぽいところもあるんですよ。例えばプロ野球の話題になると、すごくのめりこんで「あの逆転劇がね!」って熱く語ってくれるんです。その、純粋に好きなことに熱中している様子は、お父さんっていうより"男の子"に見えますね。そういうギャップが魅力的な方です。弦心も、例えばスイーツの話題になると熱中して子どもっぽくなってしまうので、やっぱり文哉さんてすごく弦心なんですよね。文哉さんが弦心っぽいから、僕も雅楽という役に入りやすいんです。