石村萬盛堂 須崎本店【福岡県】

口に入れるととろけるマシュマロに、口溶けのよい黄味あんが包まれた銘菓「鶴乃子」で知られる老舗。この鶴乃子の販売キャペーンとして誕生したのが、3月14日のホワイトデーです。空港や駅、デパートなどさまざまな場所で購入できますが、せっかくなら風情あふれる本店へ。博多祇園山笠の追い山の廻り止め(決勝点)に建っています。

昔ながらの味と製法にこだわる博多の銘菓。「献上鶴乃子」は皇室御用達の極上品


江戸時代、「食べる宝石」「白い黄金」とも呼ばれた砂糖は、長崎から小倉を結ぶ長崎街道を通じて、全国に広がっていったといわれています。長崎街道沿いであった博多は、砂糖も手に入りやすかったため、当時から数多くの銘菓が生まれました。 まずポルトガルで「フィオス・デ・オヴォス(卵の糸)」と呼ばれていた菓子が日本に伝わり、鶏卵素麺という名前で日本でも売られるようになりました。これは卵の黄身だけを使ってつくるため、大量に余る卵白を有効活用できないかと開発されたのが「鶴乃子」です。 ふわふわでやわらかなマシュマロ生地と、風味よい黄味あんが口の中でとろけるまろやかなお菓子は、どの世代にもやさしい味わいで、手みやげとしても人気。「人の真似をせず独創的な菓子づくりをする」という創業者の想いが、鶴乃子にも、手のひらになじむ卵形の箱にも込められています。特に大切な方には、「献上鶴乃子」をセレクトしたいもの。熟練の職人が一つひとつ丹誠込めてつくり上げ、皇室・宮家にも献上されている上菓子です。 本店は、福岡を代表する夏の祭り「博多祇園山笠」の廻り止め(終着点)があることでも知られています。風情ある博多の街に溶け込む、これまた風情に富んだお店の佇まい。散策途中に立ち寄ってみてはいかがでしょう?