ローソン銀行がオープンしたことで改めて注目されているコンビニATM。使ったことがない、という人、とてももったいない! 活用の基本をお教えします。

◆コンビニATMにローソン銀行という変化が
大手コンビニエンスストアといえば、セブン・イレブン、ローソン、ファミリーマートですが、ほとんどのコンビニ店舗にはATMが設置されています。大型店舗では2台以上並んでいることもあります。

セブン・イレブンはセブン銀行、ファミリーマートはゆうちょ銀行のATMもしくはイーネットのATMを、そしてローソンは10月15日よりローソン銀行のATMを設置するようになりました(ファミリーマートは合併の経緯があって、ゼロバンク、バンクタイムのATMが設置されていることもある)。

ローソンは、もともとローソンATMとして独自のATMを設置済みのものを、ローソン銀行の旗揚げと共にローソン銀行のATMとして衣替えしています。ローソン銀行のATMは10月末まで利用者にからあげクンの割引クーポンを配布するとして、ちょっとした話題となっています。

コンビニATMはよく利用する人とまったく利用しない人に分かれるようです。今まであまり利用していなかったな、という人のために、今回はコンビニATMの基本と賢く利用するコツをまとめてみたいと思います。

◆ローソン銀行やセブン銀行に口座を作らなくてもコンビニATMは利用できる
コンビニATMのよくある誤解としては、「私のキャッシュカードには関係ないのでは」というものです。

セブン・イレブンにはセブン銀行、ローソンにはローソン銀行とあるため、それらの銀行口座を開設しないといけないようなイメージがありますが、最近では多くの銀行は相互接続をしており、残高照会、預け入れ、引き出しの機能を他行のATMで行うことができます。特に支店網を持たないネットバンクなどは、コンビニATMをむしろメインに使って欲しいと想定しているくらいです。

コンビニATMの液晶パネルではどの銀行のカードが利用できるか案内されています。タッチパネルで調べてみたり、コンビニATMのほうのホームページ、もしくは自分のキャッシュカードの銀行のホームページを開いてみると、コンビニATMで利用できるかが書かれています。一度チェックしてみてください。

たいていの場合「残高照会、引き出し、預け入れ」ができますが、銀行によっては「残高照会と引き出し」はできても、「預け入れ」は受け付けていないということもあります。また、手数料がかかるケースもあります。利用ができる、といっても違う銀行を使うことによる手数料、時間外(夕方から早朝にかけて)の利用料などがかかります。これも設定は各社異なります。

◆コンビニATM手数料無料をしっかり利用する
「あれ、手数料がかかるなら意味ないじゃない」と思うかもしれませんが、ここが活用のカギです。利用状況に応じてあなたの使っている銀行がATM手数料を割り引きすることが多いからです。一般的には取引状況によって段階を設け、一定基準をクリアすると月3~4回程度コンビニATMの利用を無料にします。

条件は各社さまざまです。一定の預金額を求めるもの、住宅ローンの取引や提携クレジットカードの利用を条件にしているもの、投資信託の保有やNISA、iDeCoの口座開設を設定しているものなど様々ですが、自分にとってクリア可能なものがあれば、特典をゲットしておくといいでしょう。

自分の銀行が、セブン・イレブン、ローソン、ファミマでそれぞれ無料かどうか覚えておくと、それだけでお金を下ろすことに焦らずにすみます。ただし、ファミマだけ、端末が複数種類あるので、行きつけの店舗のATMはどうか、確認をしておくといいでしょう。

◆コンビニATMを使って、現金を少なく持つ習慣を
コンビニATMが無料になる、ということは、手元に現金を少しだけ持っていても大丈夫、ということです。仮に月4回無料であれば、いつもは銀行の支店で下ろすけれど、困ったときはコンビニで下ろすという生活であれば十分な利用回数でしょう。

私たちは手元に持っている現金を「使っていいお金の範囲」と無意識に考えてしまいます。財布に3万円ある人は3万円使っていいと考えますし、6000円入っている人はその範囲でやりくりを、と考えます。だとすれば、財布にはできるだけ最小限の現金を持っておくほうがいいと思います。

昔はお金を下ろすことが面倒だったので、「一定の現金を財布に入れておく」は理由がありましたが、今はそんなことはありません。むしろ、たくさんのお金を入れておくほうがマイナスかもしれません。

「なかなかムダづかいが減らせない」「財布にあるお金をすぐ使い切ってしまう」というような悩みがある人は、ぜひ、そもそもの財布にある金額を減らしてみてはどうでしょうか。いつも利用するコンビニにあるATMが、あなたのムダづかいの歯止め役となってくれるかもしれませんよ。

文=山崎 俊輔(マネーガイド)