伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月22日、AI(人工知能)の開発や利用を進める人材の育成に必要な教育やIT環境を統合したAI人材育成ソリューションの提供を開始した。

新ソリューションは、「教育サービス」と「IT基盤」をパッケージ化しており、企業や大学での教育の規模や、入門から実践までの各段階に応じて柔軟に対応できるという。

企業や大学は、教育コンテンツの制作や学習で利用するIT環境の整備に時間をかけることなく、AI人材の育成に取り掛かることを可能としている。

教育サービスは、統計学やプログラミングといったAI開発の基礎に加え、自社データを用いたAIコンペティションの開催、利用方法についてのワークショップなど、ユーザー企業のビジネスへの適用が可能な実践的な内容も備えている。

AI開発や開発コンペティション運営、教育研修を手掛けるSIGNATEおよび、AI人材育成の教育コンテンツを手掛けるzero to oneとも協力し、ユーザー企業・団体の状況に応じて教育コンテンツのカスタマイズを行うことで、柔軟性の高い育成プログラムを実現できるという。

IT基盤は、AIに必要なGPUを含めたインフラ環境で、教育コンテンツや学習データの管理機能を備えている。教育サービスの受講者は、学習で利用するAIフレームワークやサンプルデータを含んだ教育コンテンツをワンクリックで構築でき、トレーナーや教育担当者は受講者のデータや学習状況を一元的に把握を可能としている。

スモールスタートが可能なクラウド型の環境や、実ビジネスにも対応したオンプレミス環境を用意しているといい、利用状況に応じて拡大可能とのこと。価格は2000万円~、関連するAIビジネスを含めて3年間で10億円の売上を目指す。