Mate 20 Xは、7.2インチという大型ディスプレイを搭載した、スマートフォンとタブレットの中間のような位置づけのデバイスです。FHD+(2,244×1,080)のOLEDを採用し、色域はDCI-P3対応、18.7:9の縦長のHDRディスプレイです。本体サイズに対して画面占有率は87.83%となっています。カメラなどの性能はMate 20 Proをベースにしているようです。

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    大型ディスプレイ搭載のMate 20 X

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    Yu氏が持ってみるとこういった感じのサイズ

画面が大きいので、ちょっとしたビジネスアプリ、ゲーミング、ナビゲーションといった用途で威力を発揮。別売のHUAWEI M-Penによる手書きメモなども可能になっています。バッテリー容量は5,000mAhと大きく、連続ゲーム時間は6.67時間で、iPhone Xs Maxより3時間長くゲームができる、とアピールしています。

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    ディスプレイのスペック

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    M-Penを利用することも可能

動画の連続再生時間は23時間で、東京からロンドンまでの飛行機で動画を再生しても46%もバッテリーが残っているとしています。

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  • 長時間のバッテリー駆動ができます

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  • 新しい冷却システムを採用したことで、ハードなゲームを長時間プレイしてもボディが熱くなりにくいとしています

Bluetooth接続の専用ゲームパッドも用意され、Nintendo Switchよりも画面サイズが大きく、解像度が高く、バッテリー持続時間が長いとして、より優れたゲームマシンだとYu氏はアピールします。価格は899ユーロで、10月26日からの発売です。

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  • Nintendo Switchが比較対象として挙げられていました

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    スピーカー性能もアピール

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    Mate 20 Xの主なスペック

ポルシェデザインのモデル、再び

バリエーションモデルとなるMate 20 RSは、Porsche Design(ポルシェデザイン)が手がけたスマートフォンです。ベースはMate 20 Proで、背面は縦に3分割され、左右の2列はレザー仕上げ。レザーケースも用意され、さらなる高級感を演出します。メモリは8GB、ストレージは256GBと512GBの2種類。価格は会場もざわめいた、1,695ユーロと2,095ユーロです。発売は11月16日から。

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    美しいレザーを配したデザインのMate 20 RS

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    右がPorsche DesignのCEO、Jan Becker氏

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    デザインが統一されたレザーケースも用意

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    カラーは2色でストレージが異なる2モデルがそれぞれ準備されています

トータルのユーザー体験に向けて

Yu氏は、Mate 20シリーズにマッチしたアクセサリーとして、スマートウオッチの「HUAWEI Watch GT」と「HUAWEI Band 3 Pro」の紹介もして、トータルでの体験を提供していく考えです。Yu氏のプレゼンテーションは、比較的スペック紹介に徹していたようでした。

それでも、ハードウェアとしては、先進的な機能を備えた製品を投入していて、NPUを活用したAIによる各種アプリケーションは、珍しいものではありませんが、実用的なレベルに仕上げてきました。

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    これがMate 20シリーズ全モデル

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    一緒に使うアクセサリーとして紹介されたHUAWEI Watch GT

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    ほかのスマートウオッチと比べて薄くなっています

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    2週間のバッテリー駆動も実現

ハードウェアメーカーとしては盤石の地位を築いたHuaweiですが、サービスやアプリケーションを含めたトータルの体験では、GoogleやAppleにはまだ追いついていません。そうした点をどうカバーしていくか、という部分が重要になってきそうです。