NTTテクノクロスは、ネットワーク分離環境においてリアルタイムでのシステム間API連携を実現する「Crossway/データブリッジ Enterprise」を2018年11月から提供すると発表した。

本製品は、ネットワークが分離された状態を保持しながら、システム連携を可能とするもので、一方のネットワークからの要求を、受付サーバから本製品を介して、他方のネットワークのシステムへ送信する。要求を受信したネットワークからの応答は、その逆のルートで要求を行ったシステムへ引き渡す。

受付サーバと本製品の間は、インターネットプロトコルを利用せずUSBケーブルを使って連携しているため、ウイルスが侵入することがないという。

また、ハードウェアは汎用のサーバ製品で、ソフトウェアで一方向通信を実現しているため、比較的安価に機密性の高いシステム間連携を実現するという。

利用例としては、例えば、顧客が問い合わせをWebサイトから行った際、基幹ネットワーク側にあるその顧客の契約情報をもとに、過去に購入した商品の一覧を提示し、何に対しての問い合わせかを顧客側に選択してもらう、というようなシステムをネットワークが分離された環境で実現することが可能となる。 、。金融機関、自治体など、個人情報を扱ってサービスを提供している業界やGDPRに対応して個人情報のネットワーク分離を行っているサービス企業には、非常に有効なソリューションとなるという。

価格はオープン価格で最小構成価格は340万円~。