島津製作所は10月11日、同社の血管撮影システム「Trinias(トリニアス)」シリーズ「unity edition」向け下肢長尺表示オプション「SCORE Chase」に、新たに骨の像を減算処置して血管のみを強調する機能を導入したことを発表した。

血管撮影システムは、狭窄した血管をカテーテルで拡張する血管内治療の際に使用されるX線撮影装置。新たに追加された機能は、下肢全域の血管を造影して撮像した長尺画像から骨の像を減算処理することで、血管だけを鮮明に表示することを可能にしたもの。取得した長尺画像から血管画像を強調するためのロードマップ処理を行うため、従来手法のような造影剤を投与して撮影し直す必要が無いため、従来手法比で造影剤の投与量は約35%、X線量も約20%低減できるケースもあり、検査のスムーズ化につなげることができるようになるという。

なお、SCORE Chaseの価格は770万円~(税別)となっている。

  • 「SCORE Chase」の活用イメージ

    「SCORE Chase」の活用イメージ (提供:島津製作所)