英Armは10月3日、カスタマーデータプラットフォームを強化するマーケティング部門向けアプリケーション群である「Arm Treasure Data Audience Suite」を発表した。

新製品は、広範な顧客データへのアクセスとデータの実用化を実現し、直感的なユーザーインタフェースを備えた単一の画面で包括的な顧客プロファイルを管理可能とし、マーケティング対応のAI機能による予測分析とスコアリングといった機能も提供することで、オファーやプロモーション、ディスカウントなどの最適化を支援するという。

オフラインのソースやマーケティング、営業支援システムからも継続的に集められたファースト、セカンド、サードパーティの顧客データセットを統合的に使用し、マーケターはガイド付きの詳細情報を得られるほか、マーケティング対応のAI機能により、予測分析とスコアリングにも対応。

100以上の出力コネクタを有しており、Oracle Eloqua、YouTube、MailPublisher、Google AdWordsなどのシステムを対象にマーケティングアプリケーションのコネクタを通じて顧客セグメントをアクティベートし、最新の連携機能が継続的に追加される。

また、利便性に優れた可視化機能が、オーディエンス、新規顧客、成長トレンドの総数を浮き彫りにし、直感的なインタフェースを採用したことで、顧客の完全なプロファイルをレビューし、属性と行動を迅速に評価するという。

  • ダッシュボードのイメージ

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さらに、実行・非実行のアクションを含むフルセットのデータにより、最も関連性の高いセグメントを構築。Webサイト訪問者のリアルタイムのアクションからセグメントを自動的に作成・更新(再利用も可能)し、プロファイルのカウントと統計情報に基づき、自動更新されるインタラクティブな画面を使用することで、コンテンツ、オファー、メッセージをその場でパーソナライズが可能となっている。

  • 顧客セグメントのイメージ

    顧客セグメントのイメージ

加えて、機械学習ロジック/ビジュアル・ウィザードにより、マーケターは予測スコアリング・モデル(統計情報に基づくものなど、「予測的な」属性と行動についてレコメンデーションを行うFeature Guessアルゴリズム)を構築できる。新規または既存のセグメントに対し、ガイド付きの予測スコアリング機能を実装しているほか、機械学習ライブラリにより、レコメンデーション、カテゴライズ、言語処理などのアルゴリズムをサポートや統計情報による予測スコアリング・モデルの精度の微調整と確認を可能としている。

  • スコアリングのイメージ

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そのほか、多くの属性に基づく効率的・効果的なパーソナライゼーションや、顧客プロファイル/セグメント・データのリアルタイム更新、Adobe Target、Optimizely、Google Optimizeなどとの連携ができるという。