日立ソリューションズ・クリエイトは2日、日立製作所が提供する大学向け学務情報システム「UNIPROVE/AS」のミドルウェアにOSSを活用しクラウド環境での構築にも対応した「UNIPROVE学務」の販売を開始した。なお出荷開始予定日は来年の4月1日となる。

「UNIPROVE/AS」は、入学から卒業までの事務業務を広くカバーするシステム。アカウント管理や権限などのベースシステムを基本に、カリキュラムや履修申請や教員による成績登録などの教務システム、学生向けの求人情報や進学支援などの進路システム、奨学金や学納金システム、入試システムなど広範な個別業務をサポートする。

「UNIPROVE学務」のサポート(範囲同社資料より)

「UNIPROVE学務」のサポート(範囲同社資料より)

今回、日立ソリューションズ・クリエイトが販売を開始したのは「UNIPROVE/AS」をベースに、DBMS(database management system)などのミドルウェアをOSS化。クラウド上での構築に対応した「UNIPROVE学務」で、高負荷時の柔軟なシステム構成や場所を選ばないモバイルによる利用などクラウド活用によるメリットも期待できる。

同社では、少子化をはじめ大学を取り巻く環境の厳しさが伝えられるなか、学生向けサービスの向上を図る大学が増加していることを背景に挙げており、学内管理工数の削減から効率的な大学経営を支援する製品としてリリースにいたったことを述べている。今後は、学内データの分析を通じて意思決定を支援する製品へと開発を進める構えだ。