Watson Decision Platform for Agricultureの特設サイト(<a href="https://www.ibm.com/weather/industries/agriculture" target="_blank">IBMサイト内</a>)

Watson Decision Platform for Agricultureの特設サイト(IBMサイト内)

IBMは現地時間24日、新たなWatsonソリューションを発表。9つの業界、業種に向けた新たな事前学習済みAIツールセットの提供などさらに掘り下げたAI活用を促進していく。

同社が今回発表したのは、9つの業界業種(農業/カスタマーサービス/人事/サプライチェーン/製造業/ビル管理/自動車/マーケティング/広告)での事前学習済みのWatsonソリューションやサービスで過去最大級のAIツールセットのリリースになる。発表された新しいWatsonソリューション&サービスは以下の通り。

・Watson Decision Platform for Agriculture(農業分野)
・Watson Discovery for Salesforce(カスタマーサービス分野)
・IBM's new AI functionality for HR(人事分野)
・Watson Assistant for Marketing feature(マーケティング分野)
・WEATHERfx Footfall with Watson(広告分野)
・specially-crafted Watson toolsets(製造現場分野)
・IBM IoT Buildings Insights(不動産およびビル分野)
・Requirements Management Solution(自動車製品開発分野)
・Watson Supply Chain Insights(サプライチェーン分野)

なお、発表時のリージョンは米国中心だがWatson Decision Platform for Agriculturenなど全世界での提供開始のサービスもある。

IBMのコグニティブ・ソリューション担当SVPであるDavid Kenny(デイビッド・ケニー)氏は「データフローが増え続ける現在、私たちは日々対応しなければならない情報の多さに圧倒されています。しかし幸いなことに、この情報爆発は新たな技術的進歩と同時に起こっています。その進歩とは、人工知能です。今やいつでも使い始められるものとなったAIは、仕事をする人がデータを活用するうえで必須のツールとなっています。日々の仕事における新しい可能性を誰もが発揮できるようにするためには、汎用AIを特定の業界や業種に適応させることが非常に重要です」とAIをさらに個別化されたニーズへと対応を深めていくことがより重要になっていくことを述べている。

同社は19日(現地時間)には、AIの意思決定プロセスを透明化するAIのバイアス検出・軽減管理ツールのIBM Cloud上での実装、オープンソース・コミュニティへの提供(IBM Research)を発表するなど、AI導入企業がAIシステムを自社で管理するフローの支援を打ち出している。