UiPathは9月25日、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)がUiPathのRPAソフトウェアを導入したことを発表した。

NTT Comは、2017年1月から約半年かけてさまざまな製品のPoC(概念実証)を行い、機能面、コスト、サポート体制、シナリオ作成の容易さなどのポイントを評価した結果、2017年8月にUiPathのRPAソフトウェアの導入を決定した。

最も評価が高かったのが学習コストで、NTT Comの調達業務のように、少量多品種にわたる業務を自動化するには、現場のエンジニアが短期間で使いこなせるツールであることが求められるが、UiPathのRPAソフトは、多少のSE経験があれば、1週間ほどのオンライントレーニングを受講するだけで、だれでも使えるようになるものだという。。

導入決定後、紙ベースでの対応が必要なものや、人の判断が絡むものを除いた13の業務プロセスについて開発に取り組み、2017年12月より運用を開始。運用開始当初は、リスクを回避するため、対象業務全体を人とロボットで半々に振り分け、問題のないことを確認したうえで100%適用に移行するというステップを踏んだ。この業務の振り分けは、人とロボットの生産性の違いも確認する機会ともなり、ロボットの生産性は人の3倍にもなることが確認できたとしている。

現在、対象13業務中6業務が開発済みで、残り7業務の開発が進行中。すべての対象業務の開発が完了すれば、調達業務全体で約30%の業務効率化が見込まれ、年間の総稼働時間のうちの約6万時間が削減できる見込み。