京急川崎駅では9月8・9日の2日間、「第2回京急川崎ステーションバル」が行われている。大師線ホームを使用して沿線の特産物などを販売。1500形の車内にテーブルがセットされ、飲食が可能だ。9月8日の午前中だけでおよそ1,100人が集まったという。
沿線の名物やビールを車内で
ホームエリアでは沿線の名物やお酒などを扱う店舗が並んでいた。まぐろのホホ唐揚げ、まぐろステーキ、サザエのつぼ焼きといった海産物から、よこすか海上自衛隊カレー、川崎市の餃子といった名物まで。生ビールやソフトドリンクの販売も行われていた。
多くの参加者はホームの店舗で食べ物と飲み物を購入し、車内でおいしそうに食べていた。筆者もまぐろのホホ唐揚げを食べる。頬肉のジューシーな質感と、口の中でまぐろがとろける感じが良い。会場では「キリン一番搾り」が販売され、これとまぐろのホホの唐揚げやよこすか海軍カレーを一緒に味わっている人が多かった。参加者からは「おいしい」という声が聞かれた。
京急電鉄は三崎のまぐろを強く推している。まぐろを味わった人の中には、「みさきまぐろきっぷ」で三崎口駅から三崎へ向かい、まぐろを食べようとする人も多く現れるかもしれない。また、「よこすか満喫きっぷ」で横須賀を堪能する人も増えそうだ。
今回のステーションバルでは、京急沿線の味わいを手軽に楽しむことができ、多くの鉄道ファンや沿線住民に支持されてきた京急電鉄が、さらに支持されることになるだろう。
1500形の車内でジャズ演奏、川崎鶴見臨港バスの展示も
ホームに停めてある1500系の3号車、普段は弱冷房車として使用される車両では、「かわさきジャズ2018」のプレイベント「JAZZ STATION」が行われていた。川崎市内の高校生や地元のジャズバンドによる演奏が聴衆を集めていた。筆者が聴きに行った時間は、地元の小学生ジャズピアニスト、hanaさんが登場。キーボードによる演奏が行われた。
他にも洗足学園音楽大学ジャズ・ブラス・ガンボ、福本純也 Kawasaki Latin Jazz Experimentなどが演奏した。
改札外にある京急ストア川崎店横のストリートエリアでは、川崎鶴見臨港バスの展示や、京急油壺マリンパークのサメやペンギンの展示が行われていた。とくにペンギンは人気だった。京急グッズの販売コーナーの近くには「プラレール」のレイアウトが設置され、京急の車両が走行していた。このストリートエリアでもジャズの演奏が行われた。
このイベントに多くの人が集まり、楽しんでいる様子を見て、改めて京急電鉄が沿線住民に支持されているということを感じた。