NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)は9月6日、企業で導入が進みつつあるRPA(Robotic Process Automation)を対象として、それに関わるリスク管理を支援する「RPAリスク管理ツール」の提供を開始した。

RPAは業務品質の向上やスピードアップと人的負荷の低減のための有効な手段として、普及が進みつつある一方でウイルスなどによるロボットの不正操作や設定ミスによる異常処理、あるいは従業員による不正利用などRPAに関わる各種のリスクが新たに問題となっていると指摘。

また、RPAでは大量のデータが高速かつ自動的に処理されるため、誤った処理や情報流出が発生した場合に生じる被害が、人手による場合と比べて、甚大になることが予想されており、発生の可能性があるリスクをあらかじめ想定し、RPAの導入や維持管理にあたって必要となるルールの策定など、事前の対策を実施しておくことが有効な管理手段になるという。

同社では、これまでRPAの分野において培ってきたセキュリティ対策ノウハウをRPAリスク管理ツールとして体系化。同ツールはコンサルティングサービスの一環として提供するが、内容としてはRPAリスクの解説資料やRPAの社内管理ルールの雛型、ロボット管理台帳やロボットごとのリスクチェックシートなどの書式集のほか、利用マニュアルで構成されている。

これにより、企業はRPAのリスク管理に必要な社内の規程類や管理体制を容易に整備できるという。また、キューアンドエーワークスが提供する、RPA導入支援サービス「RoboRoid」に組み込み、リスク管理機能を果たす新サービスとして提供する予定だ。