NTTドコモは、防犯カメラや監視カメラで撮影した映像データの認識や解析を、エッジ内で完結させることを可能とする新たな映像IoTソリューションの実現に向けた実証実験を開始した。

防犯カメラや監視カメラで撮影した映像データの認識や解析は、マーケティング活用など、幅広い分野への応用が期待されているが、大容量の映像データをすべてクラウドに転送して処理すると、転送時間がかかって遅延が大きくなるほか、クラウドや回線の負担が過大になるという課題があった。

そこで、ドコモは今回、実証実験を通じてエッジ内で処理を行い、クラウドにて補填する構成とし、最適なIoTネットワークの提供を検討する。

具体的には、「CLOUDIAN AI BOX」にカメラ制御・映像管理、または映像解析・映像認識する機能を持たせることにより、電源さえあれば、既存のカメラが再利用可能で、かつ、有線施設工事などが不要となり、データ転送を極力行わない映像IoTソリューションを検討する。

  • 実証実験における映像IoTソリューションの構成

今回の映像ソリューションの実現により、将来的には、映像だけでなく3D空間認識などの大容量データもエッジで処理でき、汎用的なエッジコンピューティング技術として、これまで設置できなかった場所にもカメラを設置することが可能となるという。