早稲田大学と榮太樓總本鋪は、喉の不快感改善効果を有するテアフラビン類を主とする紅茶ポリフェノールを配合した「テアフラビン喉飴」を開発したこと、ならびに榮太樓總本鋪より2018年9月10日より、「紅茶博士のテアフラビン喉飴」として発売予定であることを発表した。

同大ナノ・ライフ創新研究機構の高見澤菜穂子 次席研究員(研究院講師)、同 矢澤一良 上級研究員(研究院教授)らの研究チームと榮太樓總本鋪による共同研究成果で、紅茶ポリフェノールのインフルエンザ感染予防効果に着目し、従来の「喉の調子が悪くなってから舐める喉飴」ではなく、「喉のイガイガに備えるための喉飴」をコンセプトとし、味を整えつつ、9.9g(3粒分)に、市販紅茶飲料100mLに含まれるのと、ほぼ同等量となる39.6mg(測定値)のポリフェノールを含有させることに成功したという。

また、研究グループでは、従来のどら焼きの味を変えることなく、通常使用される砂糖の代わりに糖質の吸収を緩やかにするパラチノースを用いた「スローカロリーどら焼き」を開発(2017年6月から販売を開始)。これを用いたヒト臨床試験を行なった結果、血糖値上昇を有意に抑制できることが判明したとする。そのため研究グループでは同どら焼きについて、「機能性おやつ」として、肥満や糖の摂取量が制限される糖尿病などの生活習慣病の予防・改善に貢献することが期待されると説明している。