オウケイウェイヴは8月27日、自社開発のAI(人工知能)「KONAN」を搭載し、顧客の問い合わせに自動応答するAIエージェント製品として「OKBIZ. for AI Agent」を発売した。

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新サービスは、PCやスマートフォンなどのWebからの問い合わせに自動応答するAIエージェントサービス。

KONANは、OKWAVEに蓄積した3600万件以上の質問と回答で構成する多様なジャンルのQ&Aデータを、日米で取得した特許技術と同社独自の機械学習技術を用いて学習しているため、一般的な単語の関連性や多様な言い回しを知識化して保持しているという。

これにより、導入企業側でのコーパス作成(大規模な言語データの構築)作業が基本的には必要なく、AIの専門知識がない人でも手軽にAIエージェントの導入を可能としている。

企業内に蓄積したFAQデータや問い合わせデータなど、企業独自のQ&Aデータを同社に提供し、機械学習することで知識化させたAIエージェントサービスを開始できるという。

さらに、同社のFAQシステムである「OKBIZ. for FAQ」を導入している企業は、追加・更新するFAQを随時、自律的に追加学習していく。これにより、別途AI学習のためのデータを用意する必要がなく、業務効率化を図ることを可能としている。

また、新サービスのAIは問い合わせ内容から回答を絞りきれない場合には「聞き返し」を行い、追加の情報を引き出すことによって最適な回答を提示することに加え、質問内容を理解して適切な感情表現を交えて回答することもできるという。

同サービスは従来製品である「OKBIZ. AI Knowledge」の後継製品として提供開始し、業界を問わず対応できるとしている。