オンラインで何をやっているのかが、自分の将来に影響すると考えたことがあるだろうか?応募先の企業や出願している大学は、あなたが適正かどうかを見るため「デジタルの足跡」をチェックしている。と公式ブログで切り出すのは米セキュリティベンダーMcAfeeのチーフコンシューマセキュリティエバンジェリスト(Chief Consumer Security Evangelist)のGary Davis氏。"セキュリティ"をビジネスの核心に据えるセキュリティベンダーは、情報の取り扱いにも慎重を期している。情報が大きな影響を与えることやトラブルを引き起こし、故意過失を問わず後々大変な労力を払うことなることも知っている。

Gary氏は、米就職情報サイトCareerBuilderが発表した企業の採用担当の70%が、検索エンジンとソーシャルメディアを使って候補者を調べており、54%がオンラインでの評判が良くないことから採用を再検討したことがあるとの回答を引き合いに出し、特に勇ましくなりがちな若い人々に対してオンラインでの自分の評判を管理することを薦めている。デジタルの足跡には、オンラインでの発言、行動全てが含まれる。「いいね」ボタン、面白い写真、コメント、それにオンライン履歴書、プロフィールなど、意図的に自分をプロモーションするために投稿した情報も含まれる。だから、オンラインにおける自分の評判を管理すべきなのだと述べている。

管理と言ってもすべてを持たないという意味ではない。オンラインでの存在がネガティブなものならば問題なのは当たり前だが、オンラインの存在が全くない場合は問題はもっと大きいようで、企業の半分以上がオンラインでの存在がない人には面接をしようと思わないと回答。誰もがデジタルの足跡を持つことが期待されており、足跡からあなたがどのような人と見えるのかが重要だと述べている。また教育業界のKaplan Test Prepの調べによると、大学などの高等教育期間ですらソーシャルメディアをチェックしてどのような学生なのかを知ろうとしているのだという。これから共に働き学ぶ人々がどのような人物であるかを把握したいと考えるのは当然と言えば当然だろう。


ではデジタルの足跡が良い印象を与えるためにできることは何か?Gary Davis氏以下は5つの以下のポイントを紹介している。

1.オンラインの"アウェアネス"を早期からスタートする
若い時からデジタルの足跡をポジティブなものにすることは、後で問題のある行動を削除することよりも簡単だ。子供には、オンラインを積極的に活用する前に、ポジティブな印象を与えるように伝えよう。

2.なんでも"シェア"する必要はない
ソーシャルメディアは”シェア”の場だ。だが、オンラインで炎上したり、加熱した議論に積極的に加わることは避けた方が良い。誰かと問題が起こった場合は、オフラインに持ち出そう。

3.タグ付けをオフに
あなたはオンラインでの評判を気にしているだろうが、友達があなたの評判を気にしているとは限らない。自分が投稿したのではない写真や動画に"タグ付け"されると、そこをたどって悪い印象につながる可能性がある。ソーシャルメディアの設定でのタグ機能はオフにしておくべきだろう。

4.ポジティブなコンテンツを公開する 自分が達成したことやスキルを共有するときは、投稿の設定を公開にしよう。ソーシャルチャネルに広がるだけでなく、ビジネス上のプロフィールにも反映される。

5.自分らしく。だが明確に、相手を尊重した発言を
オンラインで自分らしく、創造性を発揮しよう。だが、細心の注意を図りたい。登校前にスペルミスや文法の間違いがないかを確認し、攻撃的な言葉遣いを避けるようにしよう。他の人の投稿にコメントするときは、相手を尊重するように。

"名を持てば名を失う"という格言もある。定期的にオンラインツールをチェックしてみることも大切な自己管理となってきているようだ。