全国ロードショー公開されている『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』(監督:上堀内佳寿也)では、好評放送中のテレビシリーズがいよいよクライマックスを迎える『仮面ライダービルド』の第45話と第46話の中間に位置する"知られざる物語"が描かれ、仮面ライダービルド/桐生戦兎に最大の危機が訪れる。

今回は、戦兎の過酷な戦いを見守り、仲間たちの精神的な支えとなるヒロイン・石動美空を演じた高田夏帆が、インタビューに登場。およそ1年間にわたる『ビルド』の撮影で特に印象的だった出来事や、劇場版の撮影裏話を訊いた。仮面ライダーグリス/猿渡一海が何をさておいても入れ込みまくる"推し"ネットアイドル「みーたん」の素顔とは……?

高田夏帆(たかだ・かほ)。1996年生まれ。東京都出身。テレビドラマ『GTO』(2014年)、『とと姉ちゃん』(2016年)、『人形佐七捕物帳』(2017年)や映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(2017年)に出演したほか、TBS系情報バラエティ番組『王様のブランチ』では番組レポーターを務めている。2014年に第31回全日本忍者選手権大会優勝、2016年には横浜マラソン5時間台完走という実績を持つ。撮影:大塚素久(SYASYA)

――劇場版が上映され、好評を博している真っ最中ですが、テレビシリーズは最終回まであと残りわずかとなってしまいました。ビルドの1年間で、高田さんの中でどんなことが"変わった"と実感できましたか?

自分が、というより、自分の周りの環境がすごく変わりましたね。私、外を歩いていてもちびっ子にはぜんぜん気づかれないんですけれど、親御さんにはよく気づいていただくことが多いんですよ。特にお母さんたちから「美空ちゃーん!」なんて声かけてもらえて(笑)。そんなとき、やっぱり1年間同じ役をやっているとこうなるんだなあ、ありがたいなあって思います。

――子どもたちには、やはり戦兎の犬飼貴丈さんや、万丈の赤楚衛二さんのほうに反応してしまうものなのですかね。

そうかもしれないんですけれど、私の場合、美空の衣装や髪型をしていない状態では、どうしても目の前にいる人が美空だとは認識してもらえないみたいです。そんなとき、まだまだ私も頑張らなきゃいけないなって(笑)。

――1年間のうちに、美空のキャラクターそのものにもいろいろな変化がありましたね。最初はパジャマ姿で、フルボトルを浄化すると急激に体力を消耗する……みたいな場面が多かったのが、中盤からは火星の王妃ベルナージュの魂がバングル(腕輪)に宿っていることが明らかになり、ずいぶん印象も変わりました。ああいった設定は当初から知らされていたのですか。

なんにも教えてもらっていませんでした。最初のころ、もしかしたらスカイウォールに穴を開けるような展開が、今後来るかもしれないよ、なんて言われて、何? 何? 美空が(穴を開ける)ですか!?なんて慌てました。そのときはベル様(ベルナージュ)のことを聞かされていませんでしたし! 私って、実は強い(設定)? なんて、かなり動揺していました。

――美空が穴を開けると聞かされたら、ドリルか何かで物理的にスカイウォールに挑んでいくという健気な姿を想像してしまいますね。

戦兎や万丈が美空の眠りを邪魔してくると、ノコギリで「刻むよ?」ってやってたでしょう。あれで穴を開けるのかなとか……まあ、それじゃ開かないですよね。そんなことでスカイウォールが開いたら、あんなに大事にはなりませんからね(笑)。