GENERATIONS、45万人動員ドームツアーで見せた全方位型の「航海エンタテインメント」

GENERATIONS from EXILE TRIBEが初のドームツアー「GENERATIONS LIVE TOUR 2018 "UNITED JOURNEY”」を8月5日に東京・東京ドームにて完遂。ベスト・アルバム「BEST GENERATION」を携えての本ツアーでは、全国4都市のドーム計10公演で41万5000人を動員。さらに東京公演のライブビューイングには4万人が参加し、合計45万5000人がステージを目撃するというグループ最大規模のツアーとなった。

ライブは”アジア”、”アメリカ”、”ヨーロッパ”、”ジャパン”の4大陸をGENERATIONSが大航海するというテーマで進行。オープニングで大勢のマーチング隊が出航を盛り上げ、メインステージからU字型に伸びる花道上にメンバーが現れると、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。片寄涼太は「UNITED JOURNEY東京公演、今日は最高の旅にしましょう!」と呼びかける。”船出”を飾ったのはアータイトルにもなった楽曲「UNITED JOURNEY」だ。ステージにツアーロゴが描かれた大きな船の帆が張られ、客席では水色と白のフラッグが躍り出す。

序盤は観客のボルテージが急上昇するアッパーな流れ。爆発と共にロゴの帆が落とされ、キラーチューン「AGEHA」へ流れ込む。次の「ALRIGHT! ALRIGHT!」ではパフォーマー5人がソロダンスで沸かせ、「Hard Knock Days」で関口メンディーのラップと数原龍友のドラムも披露。「Always with you」では、EXPGのキッズダンサーと一緒にハートフルなダンスでステージを埋めた。

その間、時折サービスモニターにカメラ目線や投げキスをするメンバーが映れば、女性たちの黄色い声がこだまする。近年は個々のキャラクター性が濃く打ち出され、そこに魅力を感じてファンになる人も増加しているGENERATIONS。歌とダンスによるスキルフルなパフォーマンスで魅せるのはもちろん、一方で男子校のようなメンバー同士のワチャワチャや女性をキュンとさせる仕草といったアイドル的部分の見せ方、そのバランス感も絶妙だった。

仮面舞踏会をモチーフとした幕間パフォーマンスを挟んで、赤スーツに着替えた7人。彼らは”ヨーロッパ”の世界観の映像をバックに「PIERROT」から次章をスタートさせる。この”ヨーロッパ”パートでは1人ずつフロートに乗り込んでアリーナ外周へ繰り出し、甘いラブソング「Love You More」に乗せて、各フロート上で女性ダンサーとカップルダンスを繰り広げた。その密着度の高さにファンは悲鳴にも似た興奮の声を上げていたが、彼らがパフォーマンスグループである前提をもってすれば、表現力の向上を示す好演出だったと思う。


続くORANGE RANGE「花」のカバーでは、EXPGダンサーたちが持つカラフルな花々で彩られた場内。さらに各メンバーが乗ってきたフロートをアリーナ最後方でつなげ、船首部分も付けて船の甲板に見立てたバックステージを作り出した。このように、ほぼ全曲に演出や異なる見どころがあり見るほうも忙しいくらいだ。また、メンバー7人に目が行きがちだが、その側でダンサーたちがバク宙やバタフライといった高難易度のブレイク技、パルクールなどを繰り広げているのも見逃せない。とにかく一瞬たりとも同じ場面がなく、飽きさせないエンタテインメントが醸成されている。ステージはメンバーのみならず、外部の女性ダンサーを中心としたツアー帯同ダンサー、パルクールチーム、武術太極拳チーム、EXPGダンサーズ、生バンドで構成されていた。こんなバラエティに富んだ布陣で飽きるわけがない。

前半ラストは「また、アシタ」「空」とバラードが連投され、ヴォーカル2人の腕の見せどころ。片寄と数原の歌唱力はドーム規模にふさわしく向上したどころか、場の空気を掌握する力強さを持ち、表現豊かに進化したことがこの場面で顕になった。そんな2人だけで披露した「涙」は、数原のアカペラや片寄のピアノ演奏も相まって5万人が酔いしれるように聞き入っていた。2人のMCでは、デビュー前、東京ドームに隣接するラクーアガーデンステージでライブをしていたことを述懐。片寄は「夢だったステージに立てるのは、こうして見ていただける方のおかげだなと思っております」と話し、「そんな感謝を込めて、次の曲は僕たちの大先輩であるEXILEのATSUSHIさんが作詞してくださった曲です。僕たちにとっても想いの詰まったすごく大切な曲です」という数原の言葉から「片想い」を届けた。

しっとりとしたヴォーカルパートから一転、パフォーマーたちのソロでは、ブロードウェイのミュージカル風ステップ、80年代ディスコに乗せたロックダンスなど、5人それぞれ衣装も曲も変えて異なる個性を打ち出した。これは多様性のある”アメリカ”の世界観を示したパートだった。

再びステージにそろった7人は、シングル「BIG CITY RODEO」と「太陽も月も」で後半の口火を切る。観客の熱い声援を受けながらノンストップのメドレーへとなだれ込み、「HOT SHOT」「BURNING UP」「NEVER LET YOU GO」などアッパーチューンをドロップ。観客と一緒に”ピーカーブーダンス”や「ヘーイ!」という合いの手を合わせて一体感は高まる一方だ。「まだまだひとつになっていきましょう!」と「Evergreen」を繰り出し緑色のレーザーの中で一斉にジャンプ、「be the ONE」でタオル回し、「to the STAGE」でタオル投げと、オーディエンスを巻き込みながらメドレーを終えた。


その後は、テレビ朝日「GENERATIONS高校TV」の企画の一環として、ダンスに情熱を捧げる高校生100人と「AGEHA」「Y.M.C.A.」を共演。GENERATIONSのメンバーたちはスクリーンを使ってSNOWで遊んでみたりメンバー同士で戯れ合ったり、最後の曲とあって出血大サービス。彼らと高校生たちの目には<若いうちはやりたいこと何でもできるのさ>という歌詞のごとく、若いポジティブなエネルギーがみなぎっていた。

アンコール1曲目は、「BEST GENERATION」に収録されたEXILEの代表曲「Lovers Again」のカバー。当時のEXILEと同じメンバー構成で同年代となったGENERATIONSが、オリジナルの振付を生かしながら、しかし自分たちらしく先輩の代表曲をカバーするという”世代の継承”を象徴する名場面が生まれる。続く「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」では、上着を脱ぎ去り肉体美を披露したり、パワフルな歌声を響かせたりと、ダイナミックに観客の熱気を煽り続けた。

また、取材した8月4日はリーダー白濱亜嵐25歳の誕生日。アンコール途中には、バースデーソングとケーキで祝福、そして実母登場のサプライズが。白濱はフィリピン人と日本人のハーフで、フィリピン人のお母さんは花束を持って感涙しながらステージに登場。泣ながらに息子へのお祝いの言葉、ファンとメンバーへの感謝を伝え、白濱本人は「ママに産んでもらったからこそ、みんなと、ここにいる皆さんに出会えて、僕は本当に幸せ者だなと感じています。産んでくれてありがとうございます。サラマッポ(タガログ語で「ありがとう」)」と頬にキスを交わした。メンバー6人で歳の数の25回胴上げをする和気あいあいとした一幕も。

そして「ここ東京ドームにいる皆さんと亜嵐くんに送りたいに送りたいと思います!」と「ALL FOR YOU」へ。盛りだくさんのステージはデビュー曲「BRAVE IT OUT」でフィナーレを迎えた。船型のバックステージから降りてはける7人。スクリーンにはGENERATIONSの旅がまだまだ続いていくことを示唆する映像が流れ、「UNITED JOURNEY」の世界を締めくくった。

GENERATIONS from EXILE TRIBE
generations-ldh.jp/

最新シングル「少年」
2018年10月31日発売
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