小さな僕とのはじめてづくしの日々「子どもの写真、家族の写真を撮り続けること」

もともと好きだった「写真を撮ること」が、息子が生まれてからますます楽しく大好きになりました。カメラがあったから、写真を撮り続けてきたから、私は育児を何倍も何十倍も楽しんでこられたなあと思います。

産後、物言わぬ息子と過ごす日々でしたが、私は毎日カメラを覗いて息子とコミュニケーションを楽しんでいました。私がファインダー越しに声をかけると息子は笑顔を返してくれたり、「あー」「うー」と返事をしてくれたり、ハイハイで向かってきてくれたり。写真を撮ることは私にとって息子とコミュニケーションを楽しむ大切な手段のひとつとなっていました。

そして毎日息子にカメラを向けることで、日々成長し、変化していく表情や仕草、行動を注意深く観察し、変化に気付くことができました。そんな幸せな気付きを夫やじいじばあばたちと共有できるのも写真の魅力。いつも撮ったばかりの写真をスマホで送っては、「今日は初めて声を出して笑ってくれたよ!」「今日は初めて寝返りをしたよ!」と報告していました。

育児をしていると、「まったくも〜!」と思うような瞬間が多々あるもの。キッチンの床が調味料まみれになってしまったり、いやいや〜!と床にごろんごろんと寝転がって大暴れしていたり。そんな瞬間も写真に撮ってみることで、一呼吸できたり、その場を客観的に見て笑ってしまったり。そんな「まったくも〜!」なことも、後になって見返すと面白くてかわいい思い出の1ページになっていきます。