牛丼の株主優待券を出している銘柄の中での配当利回りランキングの2018年度最新版です! すき家、松屋、吉野家……、利回りだけでなく、使い勝手も加味した評価でランキングしました! 牛丼チェーンをよく利用する方には、必見、必読のランキングです!

◆18年度最新版!牛丼株主優待ランキング発表!利回り4%超も!
お肉の旨みがご飯に染みて、どんどん箸がすすむ牛丼、美味しいですよね!私も大好きです! しかも今の牛丼チェーン店は非常にたくさん店舗数があり、時間がないときに短時間で食事できたり、価格が安くてお財布が助かったりと、現代人にはとてもありがたい存在です。

そして、牛丼チェーンと言えば、松屋、吉野家、すき家の三大牛丼チェーンが有名です。そして、それぞれのチェーンを運営する企業は株主優待を出しています。しかも中には4%を越える高利回りの株主優待もあり、よく利用する皆様にはとても有用な株主優待だと思います。

そこで今回は、利回りの観点に加え、店舗数の多さや使い勝手の良さも加味して、一番良い牛丼の株主優待はどこかを見てみたいと思います。

※株主優待は額面通りの評価となっています(一部筆者が推定)。予想配当+予想優待売却利回りはあくまでも参考としてご覧下さい(2018年7月20日の終値で試算しております)

それでは、第3位から順にご紹介していきましょう。

◆第3位 ゼンショーホールディングス(東証1部<7550>)
予想配当+予想優待額面利回り:1.5%

【2018年7月20日株価】2561円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=25万6100円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 18円
【株主優待権利確定月】 3月、9月
【優待内容】優待食事券(500円)

100株以上 2枚
300株以上 6枚
500株以上 12枚
1,000株以上 24枚
5,000株以上 60枚

第3位はゼンショーホールディングス(東証1部<7550>)です。牛丼業界首位「すき家」を直営で全国に展開している企業です。さらに、同じく牛丼チェーンの「なか卯」や回転ずし「はま寿司」、ファミレス「ココス」「ビッグボーイ」など外食チェーン、またスーパーマーケットを展開する国内外食最大手です。M&Aによる規模拡大に成功し、現在国内で展開する店舗は5000店を超え、海外では中国を中心に9カ国で385店舗を展開しています。

今回は100株を購入し、優待食事券(500円)を年間で4枚獲得したケースを想定しています(株主優待は2000円として評価し、利回り計算を行っています)。株主優待の利回りは低いのですが、ゼンショーグループで利用できる点が魅力です。牛丼業界首位の「すき家」はもちろん、「なか卯」や「ココス」などでも利用できるわけです。

企業内容を確認すると、国内5000店を展開する規模のメリットと、独自に構築しているMMD(自社グループで原材料の調達から製造・加工、物流、販売を一貫して手掛けるマス・マーチャンダイジング・システム)を強みとし、高いコスト競争力を実現しています。既存店のコスト競争力と、継続した新規出店、価格改定やメニュー改善などにより、営業利益は2015年3月期を底に改善傾向となっており、業績の改善が見込まれる事業環境が整っていると見ることができます。

業績面では、新規出店に加え、すき家での値上げ効果を受けた既存店売上の増加が寄与しており、原材料価格や人件費の上昇を見込みながらも、堅調な業績見通しを出しています。

ただ、一足早く2018年7月6日に2018年2月期第1四半期の業績発表を実施した吉野家(東証1部<9861>)では、コスト増の影響による想定以上の収益圧迫が確認され、同期の業績は5年振りの赤字となり、株価は大きく下がりました。同業の同社も業績動向がハッキリするまでは、様子見基調が続く可能性があるかと思います。株価は長期的に200日移動平均線がサポートラインとなっていますので、200日移動平均線まで調整したところでの購入を検討できると思います。

◆第2位 松屋フーズ(東証1部<9887>)
予想配当+予想優待額面利回り:2.5%

【2018年7月20日株価】 3730円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=37万3000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 24円
【株主優待権利確定月】 3月末
【優待内容】 100株以上で優待食事券10枚
※1枚で主要メニュー等より1品選択可。牛めし・とんかつ店舗にて利用可


第2位は松屋フーズ(東証1部<9887>)です。柱は和食ファーストフード店「松屋」ですが、とんかつ店やすし店などの新業態も育成中です。

同社の株主優待は金額ではなく、1食を決める珍しいタイプ。株主優待券は松屋ではラージ定食・W定食を除く全てのメニューから1品ご利用可能となっていますので、利用するメニューによっては2%近くの利回りとすることも可能です。今回は100株を購入し、優待食事券10枚を獲得したケースを想定して利回り計算をしています(優待食事券は1枚700円と評価しています)

18年3月期の業績は売上が4.5%増の930億600万円、営業利益が14.7%減の41億1900万円、純利益が16.1%減の23億8000万円でした。やはり原材料と人件費の上昇が利益率を引き下げています。なお、19年3月期については、上半期は減益予想ですが、通期では増益予想となっています。

株価はやはり、前述の吉野家の決算発表後に急落したのですが、その後、急速に戻しています。月次売上の推移がゼンショーよりも堅調なことが影響しているのかもしれません。ただ、株価は2017年3月をピークに緩やかな下落基調を歩んでいます。原材料と人件費上昇の逆風は続いていますので、じっくりと下げ止まるのを待ち、購入を検討できれば良いと思います。

◆第1位 吉野家ホールディングス(東証1部<9861>)
予想配当+予想優待額面利回り:4.3%

【2018年7月20日株価】 1872円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=18万7200円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 20円
【株主優待権利確定月】 2月末、8月末
【優待内容】 飲食券(300円)
100株以上 10枚
1000株以上 20枚
2000株以上 40枚


今回の第1位は牛丼の老舗企業、牛丼国内2位の吉野家を展開する吉野家ホールディングス(東証1部<9861>)です。同社の主軸の牛丼以外にも持ち帰りすし「京樽」、ステーキハウス「どん」、讃岐うどん「はなまる」なども展開しています。

今回は100株を購入し、飲食券(300円)を年間で20枚獲得したケースを想定して利回り計算をしています(株主優待は6000円として評価し、利回り計算しています)。

飲食業界6位のグループで、牛丼では2位。牛丼では店舗数で「すき家」を展開する3位のゼンショーHDに抜かれたものの、高価格で業界の常識を覆す手間のかかる商品の投入など、低価格ではなく、商品の付加価値性で勝負する戦略に切り替え、新たな意味で業界のリーダーシップを握っていると言えます。

また、ITの活用など新たな取り組みにも積極的で、将来の業務効率向上や中食(なかしょく)対応など、時代ニーズにあったサービス展開ができる素地が作られつつあることを評価したいところです。

ただ、前述のように2018年7月6日に発表した2018年2月期第1四半期の業績は5年振りの赤字となりました。赤字の要因はコスト増を売上増でまかなえなかったことです。まず、牛肉価格の高止まり。中国や東南アジアにおける牛肉消費の拡大を背景に、牛肉は価格上昇が続いており、米国産牛肉の牛丼用部位の価格は一年で4割以上上昇しました。当面牛肉価格は高止まりすると見ています。

そして米価格の上昇です。日本人の米離れによって米需要は減少し、米の価格は一貫して下落を続けてきたはずでしたが、2014年に政府が発表した「飼料米奨励制度」によって、その流れに変化が起こりました。需要が減少する人向けの米から家畜向けの米に生産を切り替えた農家に補助金を出す制度の発動によって、多くの農家が人向けの米を辞めたことで、米価格が上昇に転じたのです。同社が使用する米価格も一年で1割近く上昇しているといいます。こうした原材料価格の上昇や人件費の上昇が牛丼チェーン各社の逆風となっています。

このままの状況が続けば、いずれ値上げをしなくてはいけない状況になるかもしれませんが、経済回復、企業業績の回復を背景に個人消費は持ち直しており、ある程度の値上げが受け入れやすくなっているとも考えられ、もしかすると、業績が回復するきっかけとなるかもしれません。

このように考えていくと、5年振りの四半期赤字発表で株価が下がっている吉野家は、長期で見れば買いのチャンスと捉えることもできると思います。まずはしっかり下げ止まりを確認してから購入を検討できれば良いと思います。

参考:日本株しっかりサポートナビ

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。

文=戸松 信博(マネーガイド)