快盗と警察という対照的な2つの「戦隊」が、人々の平和を脅かすギャングラーと戦う『ルパンレンジャーVSパトレンジャー(愛称:ルパパト)』の劇場版『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』が8月4日より公開される。今回はインタビューに、ルパンレンジャーの最年長として、口数少ないクールガイに徹しているルパンブルー/宵町透真を演じる濱正悟が登場。放送からおよそ半年が過ぎた現在の心境や、アクションにかける意気込み、そして映画の見どころを時にクール、時にホットなテンションで語ってもらった。

濱正悟(はま・しょうご)。1994年生まれ。東京都出身。2015年にGirlsAward×エイベックス主催「BoysAward Audition」にて特別賞を受賞。以後、TVドラマ『下町ロケット』(2015年/TBS)や映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』(2016年)、『祈りの幕が下りる時』(2018年)などへの出演で俳優として活動するとともに、2016年4月には日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』に出演し、2017年3月までレポーターを務めた。2018年より『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ルパンブルー/宵町透真役でレギュラー出演を果たす。撮影:大塚素久(SYASYA)

――2月の放送開始から、またたく間に子どもたちの心をつかんでしまった『ルパパト』ですが、濱さんにとってこの半年間でどんな部分が変化しましたか。

最初のころから現在までいろいろなことを全力でこなしてきたので、本当に早かったと思います。ルパンブルー/透真としては常にキメキメで、変化したことといえば、ルパンレンジャーのチームワークがいっそう深まったという部分ですね。魁利や初美花を信じることに重きを置くようになってきた、と実感しています。実際、役を離れて伊藤あさひくんや工藤遥さんとも、すごくチームワークがよくなっていると思います。撮影が終わった後、一緒にご飯を食べに行ったり、お茶したりとか、いろんな面でお互いにコミュニケーションをとり、共に助け合ったりしています。

――現在23歳の濱さんから見て、18歳の伊藤さん、工藤さんの印象はいかがですか。

2人はすべてにおいてバランスがいいんです。おちゃらけるときはおちゃらけ、真面目なときは真面目という。休憩のときと、芝居をしているときの切り換えがすごいんです。とても楽しくて、いつも僕のほうが助けてもらっていますね。

――なんといってもカッコいいルパンブルーですから、濱さんの身近なところ、たとえば親戚やお友だちから反響があったりしますか?

ありましたね。特にうれしかったのは、ルパンレンジャーになる以前から親しくしていた6歳の男の子から「手紙」をもらったことです。

――それはすごいですね。仲のいいお兄ちゃんがある日突然ヒーローになっているというのは、その男の子にとっても驚きだったと思います。

ポストに「ルパンブルーへ」と書いてある封筒が入っていたんです。最初は、こりゃなんだ? 何かの「予告状」か?と思いました(笑)。

――ルパンブルーとしては予告状を"出す"ほうですから、困りますね。

恐る恐る封を開けてみたら、隣の子からの手紙だったんです。きっと頑張って描いたんだろうなっていうルパンブルーのイラストと、「いつも見てるよ、がんばってね」みたいな応援のメッセージが入っていました。これはすごく励みになりましたね。改めて、ヒーローを演じることの責任感が生まれました。

――男の子の素直なうれしさと興奮がうかがえます。そんな風に応援されたら、撮影以外のところでも子どもたちの目線が気になってしまうかもしれませんよね。

それはありますよ。『ルパパト』出演が決まってからは、必ず信号は守ろうと思いましたから。いつも、家の前にある信号で待つんですけれど、そういうときに限ってトイレに行きたいんですよ(笑)。でも、どんな状況であろうとも、ちょっとした信号でも、いつどこで小さい子が見ているかわかりませんし、絶対に信号は守ります。