現在、テレビ朝日系全国ネットにて放送中の特撮テレビドラマ『仮面ライダービルド』と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の劇場版が、8月4日より全国ロードショー公開される。『ビルド』の映画タイトルは『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)』。脚本をテレビシリーズと同じく武藤将吾氏、監督を『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(2017年)で好評を得た上堀内佳寿也氏が務める。

松井玲奈(まつい・れな)。1991年生まれ。愛知県豊橋市出身。2008年にSKE48一期生としてデビュー。2015年にSKE48を卒業した後は、女優としてテレビドラマ『笑う招き猫』(2017年)、『海月姫』(2018年)、映画『はらはらなのか。』(2017年)『めがみさま』(2017年)をはじめ多数の作品に出演し注目を集める。2018年10月放送開始のNHK連続テレビ小説『まんぷく』への出演も決定している。撮影:大塚素久(SYASYA)

テレビシリーズが最終回に向けて超絶的な盛り上がりを見せている『ビルド』だが、この劇場版ではテレビでは見られない仮面ライダービルド/桐生戦兎の"知られざる戦い"が描かれるという。東都、西都、北都という3つの首都が繰り広げてきた"戦争"が終わり、パンドラタワーに新政府が樹立。3つの首都にはこれまでの首相に代わって、それぞれ「知事」が置かれ、平和のための新体制が確立された――はずだった。だがそれは、仮面ライダービルド/桐生戦兎を撲滅するための、隠された真実につながる完璧なる計画だったのだ。

今回のインタビューでは、『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)』でゲストのひとり、北都の知事を務める才賀涼香/シザーズロストスマッシュ役・松井玲奈を直撃。以前から「仮面ライダー」シリーズの大ファンだと公言している彼女は、果たしていかなる観点から「仮面ライダー」を見つめ、どのような部分に魅力を感じているのだろうか。

――今回、『仮面ライダー』映画への出演が決まったと聞かれたときのご感想から教えていただけますか。

私自身、「仮面ライダー」シリーズにはいつか出たいな、と思っていたので、お話を聞いたときはとてもうれしかったです。

――おそらく松井さんのファンの方たちも驚かれたんじゃないかと思うのですが、今回の「北都の知事」という役柄については、どんな印象を持たれましたか?

まさか、こういう形で「知事」の役をやることがあるんだ、って思ったんですけれど(笑)。知事というのは表向きの顔で、実はブラッド族という「裏の顔」がある役柄、つまり「悪役」のポジションで出てくるんです。映画では、その裏の顔の出番のほうが長いので、知事である時間はあまり多くないんですよ。すぐに化けの皮がはがれてしまう感じです

最初は、自分が知事然として振る舞うにはどうすればいいのかな、と考えていたんですけれど、台本を読んですぐ「あっ、知事らしさよりも、表向きの"良さ"を見せていれば、後になって悪の本性を表したときメリハリが効いてくるのか」ということがわかったので、知事ということをそれほど意識はせず、ビルドを脅かす敵としてどのような表現をしようか、という部分を考えていました。

――今まで松井さんがドラマや映画で演じてきた中で、今回のような悪役らしい悪役っていうのは珍しいのではないですか。

そうですね。思い出してみても、これほど悪っぽい悪は演じたことがないかもしれません。

――涼香の年齢設定は、松井さんと同じくらいでしょうか。

同じくらいですね。涼香という人物は若くして知事を務めますし、それ以前に宇宙飛行士をやっていて、超エリートって感じです。