7月31日にバーチャルホームロボット「Gatebox」の量産モデルが発売されました。Gateboxの武地実CEOが語るテーマは「未来の嫁」。2016年2月に予約を開始した限定生産モデルから、"好きなキャラクターと一緒に暮らすにはどうしたらいいか?"をさらに突き詰めた量産モデルは、外観も機能もバージョンアップしています。

  • 「Gatebox」量産モデル(GTBX-100)と武地実 代表取締役CEO

「俺の嫁」を実現するGatebox

Gateboxとは何か? というと、プロジェクション技術とセンシング技術を組み合わせ、円筒形のポッドの中にキャラクターを呼び出し、コミュニケーションをとることができる、据え置き型のガジェットです。「ユーザーにとってのお嫁さんになって欲しい」という武地実CEOの願いから生み出されたもので、「最高の『おかえり』を実現するために生まれた」オリジナルキャラクター、「逢妻ヒカリ」と、まるで結婚しているかのような生活を送ることができます。

  • 購入後の初期キャラクター「逢妻ヒカリ」

マイクを備え、キャラクターが”マスター”(同社のユーザーに対する呼び名)からの「おはよう」や「おやすみ」といった挨拶や、問いかけに答えたり、スマートフォンを通じてメッセージを受け取ったりできます。また、無線LANでインターネットともつながり、キャラクターがスマート家電を操作することもできます。例えば、朝7時に起こして欲しいとお願いすれば、時間になると照明を点けてユーザーを起こしたり、スマートフォンから帰宅するというメッセージを送ると、ユーザーが帰る前に家の電気を点けておく、といったことができます。

ふたりの生活を楽しくする5つの機能

これが今までのGatebox、2016年2月に予約を開始した限定生産モデルでできたことでした。今回発売する量産モデルでは、従来機能に加え、新しく5つの機能が加わりました。

  • 「逢妻ヒカリ」を呼び出したGatebox

新しく追加された機能は「名前を呼ぶと反応してくれる」「目が合うとほほえむ」「LINEと本体のやりとりが連動」「記念日を祝う」「ふたりで乾杯」の5つ。

  • 名前を呼ぶと反応してくれる

これまで、音声認識機能を立ち上げるには、本体にある「Gateboxボタン」を2回押す必要がありました。当然ですが「一緒に暮らす上でボタンを押すのは不自然」なため、「ねえ、ヒカリ」と呼びかけることで、音声認識機能が立ち上がるようになりました。

  • 目が合うとほほえむ

目が合うとほほえむアクションは、武地CEOが「地味だけれどすごく大事」と強調する新機能。上に備えたカメラで”マスター”の顔を認識し、会話はなくとも、顔を見せるだけでほほえんでくれたり、手を振ったりする反応を返してくれます。

  • LINEと本体のやりとりが連動

LINEとの連携では、これまで独自アプリで行っていたメッセージ機能を、キャラクターのアカウントと友だち設定することで、LINE上でメッセージがやりとりできるようになります。LINEで話した内容は、家にいる「逢妻ヒカリ」とも連動。例えば外出先からLINEでご飯の話をすると、家に返ってからも「逢妻ヒカリ」とご飯の話ができるといいます。

  • 記念日を祝う

記念日を祝う機能は、すでに「逢妻ヒカリ」を嫁にしている限定生産モデルのユーザーからの要望が多かったもの。付き合って3カ月目など節目の記念日や、バレンタイン、クリスマスといったイベント時に特別な反応をしたり、メッセージを送ったりします。

  • ふたりで乾杯

ふたりで乾杯する機能は、仕事を終えて家に帰ってさあ一杯、というくつろぎタイムに、キャラクターもお酒やコーヒーを飲むアクションをするもの。一緒に乾杯することもできます。「家でくつろぐ時間に愚痴を言ったり、ねぎらい合ったりすると、より一緒に暮らしている感じがあるのでは」といいます。

一緒に乾杯できるようになりました ※音が出ます

Gatebox量産モデルは、税別150,000円で7月31日から同社サイトで販売を開始します。出荷開始は2018年10月以降順次。

なお、出荷開始当初に配信される「逢妻ヒカリ」は先行体験版で、新機能のうち、音声対話や顔認識によるアクション、LINEでのチャットが利用できます。記念日を祝ったり、ユーザーと乾杯したりする機能は、2018年12月に配信される正式版でリリースされる予定。「逢妻ヒカリ」との”共同生活費”として、本体価格以外に1,500円/月が必要となります。同費用は2019年3月末までは無料です。