神戸市は子育て世帯に向けた取組みとして、市営地下鉄海岸線の車両を使った「光る絵本列車」を7月30日から運行し、「光る絵本列車」1編成を使用した「おもちゃ箱列車」を8月5・12・19日に実施する。

  • 「光る絵本列車」では特別な路線図も掲出

神戸市では、急速な人口減少や超高齢化などの課題を克服し、これからも都市として魅力あふれるまちであり続けるため、「若者に選ばれるまち+誰もが活躍するまち」をテーマにさまざまな取組みを進めている。その中で、交通局でも子育て世帯に向けた取組みとして、今回は市営地下鉄海岸線の車両を使ったイベントを行い、こどもたちに驚きを提供して豊かな感性を育むとのこと。

「光る絵本列車」はキングコングの西野亮廣さん(兵庫県出身)による絵本「えんとつ町のプペル」の挿絵を「光る絵本」として展示。美術館などにおける「光る絵本展」は各地で開催されているが、今回は「暗さ」と「光」に相性が良い同絵本の挿絵と地下鉄の特徴を生かし、全国で初めて「光る絵本列車」を運行することで、こどもたちの豊かな感性を育てる。

運行開始日は7月30日で、市営地下鉄海岸線の新長田方面から2両目が対象車両となる。また、こども目線で見ることができる場所に、駅名等をひらがなで表記した路線図も掲出。こどもたちが駅名を知るきっかけを作り、地下鉄海岸線への興味を持ってもらうための取組みも行われる。

  • 「おもちゃ箱列車」では海岸線の電車の運転台も見学できる

「おもちゃ箱列車」は御崎公園駅内の改札階・ホーム階にて、8月5・12・19日の10～15時に実施。「光る絵本列車」4両1編成の車内を「おもちゃ箱」のように模様替えし、普段入ることができない運転台の見学や、ボールプール、プラレール プレイランドのほか、絵本が読めるスペースの開放などを予定している。駅に停車した列車内でこどもたちが楽しめるのはこの機会しかなく、こどもたちが地下鉄海岸線に親しみ、楽しく電車を利用するきっかけになることを期待しているという。

1両目は人気の絵本を約100冊用意し、車内で寝転びながら読書できる。2両目は絵本『えんとつ町のプペル』の挿絵を光る絵本として車内の窓に展示。3両目は遊べる車両として、ボールプールやプラレール プレイランドを用意する。4両目は海岸線の運転台を見学できる車両となる。なお、「おもちゃ箱列車」の4両目にて、三宮・花時計前駅から新長田駅まで無料で乗車できる「海岸線中学生以下フリーパス」の臨時発行所を開設する。