2017年に実写映画化され、実写邦画ではNo.1の成績を記録した映画『銀魂』。漫画家・空知英秋が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミックを原作に、福田雄一監督がメガホンをとった。パラレルワールドの江戸を舞台に、宇宙からやってきた"天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描き人気の同作は、すでに続編である『銀魂2 掟は破るためにこそある』(8月17日公開)も大いに注目を浴びている。今回マイナビニュースでは、大阪・京都で行われた同作の撮影現場に潜入。大阪編をお届けする。

  • 左から橋本環奈、菅田将暉、佐藤二朗、長澤まさみ

    左から橋本環奈、菅田将暉、佐藤二朗、長澤まさみ

神楽役を狙う佐藤二朗

3月下旬に撮影が行われたのは、原作にも登場する「キャバクラ・すまいる」のシーン。大阪の老舗ライブホール・ユニバースの内装を大胆に装飾し、一歩足を踏み入れると別世界が広がっている。枡のシャンパン(?)タワーがそびえ、出入り口が障子など和テイストの世界観には思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなし。

実は控え室までも細かく作り込まれており、持ち込まれたというメイク机には化粧道具がぎっしり。また「いちゃいちゃ営業強化月間」と掲げられたホワイトボードには、成績表が貼られており、ダントツ1位がお妙(長澤まさみ)だった。

「すまいる心得」には、「仕事は道楽とし常に向上心を持とう」とタメになることから、「お客様からとんでもなくダサいプレゼントを貰っても笑顔で受け取ろう」といった切ない項目も。さらに「笑わぬなら 笑うまでまとう お客さん」「笑わぬなら 笑わせましょう 一見さん」「笑わぬなら 殺してしまえ 一見さん」など物騒なスローガンや、「親分屁利(ドンペリ!?)」といったポスター、「ジャスタウェイらーめん」「ジャスタウェイ酔いどれ」(日本酒?)等々、細かすぎる作り込みがなされている。これらはすべて、美術担当独自のこだわりが詰まっているそうだ。

この日の撮影では、長澤まさみ、夏菜、佐藤二朗がクランクイン。前作では鬼兵隊の武市変平太を演じつつ、今作では未だ役柄が発表されていない佐藤は、出演発表時も「神楽」役を狙っていたが、神楽役続投が決定した橋本環奈の前でも「俺は神楽をあきらめない」と宣言し、周囲を笑わせる。また、佐藤が「スタッフ多いね〜!」と驚くと、福田監督が「大作だから! 大作じゃないと小栗くん出てこないから!」と胸を張り、佐藤も「さすが、小栗くん。かっこいいね!」と感心していた。