アビームコンサルティングは23日、物流センターを運営する企業を対象に、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)が提供する生産・物流・プロセスシミュレーションソフトウェア「WITNESS」を活用したソリューション「ABeam Cloud Warehouse Simulator by WITNESS」の提供を開始した。

同ソリューションは、CTCが提供するシミュミレーションツール「WITNESS」をベースに、より高い操作性を実装することで、物流センターのシミュレーションモデル構築を支援するもの。アビームコンサルティングがこれまでに培った物流分野での業務知見をシミュレーションツールと組み合わせることで、作業負荷を軽減し、短期間のモデル構築を実現するとしている。

具体的には、一般的な物流センターモデルを構築するために必要なモジュールをあらかじめ用意し、それらを自在に組み合わせることで簡易なモデル構築を可能にするという。さらに、作業時間のばらつきや前工程からの供給波動といった倉庫稼動の変動要因がパラメーターとして事前に定義されているため、企業の担当者は設定用ファイルに値を入力するだけで高精度なモデル構築が可能となり、作業負荷の軽減を実現するということだ。

価格は、WITNESSライセンス費用を含め500万円程度からの提供と(サービス内容・規模により異なる)。今後は、物流センターを運営されている企業を対象に、初年度で10件の導入を目指すという。また、同ソリューションは、業種・業界ごとのテンプレートや企業運営に必要な様々な業務アプリケーション群を、国内外のクラウド事業者が提供する基盤を通じて利用できるサービス「ABeam Cloud」を通じての利用も可能となっている。