大阪府住宅供給公社は7月20日、VALUECARE及び京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と、振動センサ及びIoTネットワークである「Sigfox」を使用する安価な高齢者見守りサービスの実証実験を相互に協力して行うことに関して、協定を締結したと発表した。

  • 協定締結式の模様

SigfoxはLPWA(低消費電力・長距離通信)規格の1つであり、Wi-Fiなどのインターネット環境が無くてもセンサなどのデバイスをインターネットに接続でき、IoTネットワークを実現する。

2020年3月にはサービスエリアが全国へ拡大(人口カバー率99%)する予定だといい、Sigfoxを使った高齢者の見守りサービスは、装置と5年間の通信料込みで9800円(税別)で利用でき、実証実験は全国初とのこと。

  • 実証実験のイメージ

今回の実証実験は、65歳以上の単身高齢者宅における冷蔵庫ドアなど1日1回は開け閉めを行う場所に振動を感知するセンサを取り付け、開閉時に送信する信号をLINEやメールで通知し、離れて暮らす親族が長時間使用が無いなどの異変を確認できるという仕組み。

サービスの商品化を目指し、通信環境や使い勝手などを試してもらうモニターを同公社の賃貸住宅の入居者から募り、2018年8月から4カ月間の実証実験を行うという。