リユース市場が盛り上がっている。その原動力になっているのはメルカリやヤフオクだ。ただ、メルカリなどを媒介にした個人売買により、それまでリユース市場を支えてきたショップが打撃を受けているという。

ただ、これは経済の理。新しい販売チャネルが成長すると、それまでの販売スタイルが打撃を被るのはよくあるハナシだ。

ただ、ネットによる個人売買にはいくつか問題がつきまとう。まず、素人による梱包により、運搬中に商品が破損してしまうこと。そして、これがもっとも問題だが、ニセモノが送られてきたり、そもそも商品が送られなかったりする。そうした問題を回避したいのなら、やはりショップの信頼度は心強い。

リユースのメリット・デメリット

そこで、リユース製品をメインに扱うコメ兵にハナシを聞いた。コメ兵 執行役員 マーケティング統括部長 藤原義昭氏は、「リユースの販売チャネルは完全に確立しています。ほしいものが新品より安価で手に入りますが、危険がつきまとうのも確か」と、リユースのメリットとデメリットを話す。

  • コメ兵 執行役員 マーケティング統括部長 藤原義昭氏。査定の際は、個室で何を持ち込んだか、ほかの客にはみられない

ここでいうデメリットは、ニセモノだ。コメ兵は、腕時計やバッグ、宝石といった高価な商品を売買する。となれば、ニセモノを買い取らないよう、細心の注意を払って査定する。

ところがだ。まれにニセモノを買い取ってしまうことがあるそうだ。全国の店舗で買い取った商品は、名古屋の物流センターで真贋を鑑定される。その際に、ニセモノと判定されることがあるらしい。

ただ、徹底しているのは、買い取ったニセモノを売りに出さないこと。ニセモノの烙印が押された商品は決して店頭には並ばない。