高速充電は、iPhoneに比べて大きめのディスプレイを採用するiPadシリーズで実現されていた。現行のiPadでは12W充電器が付属し、iPhoneと同じLightningケーブルを用いてより素早い給電が可能となっている。

iPhoneでも、iPadに後れをとる形となったが高速充電に対応してきた。またサードパーティーのUSB充電器でも、5Wよりも大きな電力での充電が行える製品が出揃った。さらにiPhone 8シリーズ、iPhone XではMacBookに付属する30W以上のUSB-C充電器と、別売のUSB-C - Lightningケーブルを用いることで、18W程度の出力での充電が可能となっているのだ。 MacRumorsは、iPhone Xの充電テストを実施している。レポートによれば、付属の5W充電器を用いると、1時間で39%しか充電できなかったが、iPad付属の12W充電器なら72%、MacBook付属の30W充電器なら79%まで充電が可能だったという。

しかし、更なる大画面化を控えているという中で、このまま5Wの充電器を付属させることは、iPhoneにとって「充電が遅い」という評価が下されるのに繋がりかねない。充電の高速化は、やはり避けて通れない問題となるのだ。