連続ドラマ「この世界の片隅に」第1話の場面写真 (C)TBS

 こうの史代さんのマンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜午後9時)が15日にスタートする。コミックスの累計発行部数は130万部を突破し、2016年公開の劇場版アニメはロングヒットを記録と、多くのファンを持つ名作を、数々のヒット作を生み出してきた人気ドラマ枠「日曜劇場」で実写連ドラ化。昨年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」で脚光を浴びた松本穂香さんがヒロインのすずを演じ、すずの夫・北條周作役を松坂桃李さんが演じる。「現代篇」としてオリジナルのエピソードも描かれる。

 「この世界の片隅に」は、マンガ誌「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞したマンガ。戦時中、広島・呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争の激化によって崩れていく様子が描かれた。

 ドラマの脚本は、「ひよっこ」などで知られる岡田惠和さん、演出は連続ドラマ「カルテット」「逃げるは恥だが役に立つ」(共にTBS系)の土井裕泰さん。また作曲家の久石譲さんが、民放連ドラでは約24年ぶりに音楽を手がける。

 すず(松本さん)と奇妙な友情を育むことになる遊郭の遊女・白木リンを二階堂ふみさん、すずの幼なじみで、淡い初恋の相手・水原哲を村上虹郎さん、周作(松坂さん)の姉・黒村径子を尾野真千子さんが演じ、周作と径子の母・サン役で伊藤蘭さん、父・円太郎役で田口トモロヲさん、すずの祖母・森田イト役で宮本信子さんも出演する。

 そのほか伊藤沙莉さん、土村芳さん、久保田紗友さんといった“朝ドラ女優”が集結。仙道敦子さんが23年ぶりに女優復帰することも話題で、「現代篇」には榮倉奈々さん、古舘佑太郎さんが出演する。

 第1話は25分拡大。昭和9(1934)年のある日、広島市江波に住む少女・浦野すず(新井美羽ちゃん)はお使いに出た帰り道、川原で絵を描いていたところを“人さらい”に捕まってしまう。しかし、先に捕まっていた少年・周作(浅川大治君)の機転で逃げ出すことに成功する。

 時は流れて昭和18(1943)年秋。妹のすみ(久保田さん)と共に祖母・森田イト(宮本さん)の家で手伝いをしていたすず(松本さん)のもとに叔母が駆け込んでくる。江波の自宅に「すずを嫁にほしい」という人が来ていると連絡があったのだ。事情がよく分からないまま自宅へと急ぐ道すがら、すずは海軍兵学校へ進んだ幼なじみの水原哲(村上さん)と出会う。てっきり哲が相手の人だと思っていたすずは、さらに混乱する。そのころ、浦野家では北條周作(松坂さん)と父・円太郎(田口さん)がすずの帰宅を待っていた……というストーリー。