KDDIは7月10日、データ分析事業を展開するデータセクションと資本業務提携契約を締結したと発表した。KDDIは、2018年7月13日にデータセクションの発行済み株式の約18%を取得し、両社は画像解析やSNS分析の解析ソリューションを提供する。

KDDIは、AI技術・ビッグデータ・IoTを活用した顧客の新たな課題やビジネスチャンスの発見、サービスの品質向上につながるソリューションを構築しており、一環としてデータ分析に関する子会社であるARISE analyticsを設立するなど、データ分析領域に関するアセットの強化に取り組んでいる。

データセクションは、2000年7月の創業以来、データの解析事業を中心に展開しており、不適切な画像のフィルタリングをはじめとしたAI画像解析や、長期間にわたるSNSデータを用いたソーシャルメディア分析の事業を展開。また、これらのAI技術に関する知見を活かし、効率的かつ短期間でAI開発を可能にするプラットフォーム「MLFlow」の開発を手がけている。

今回の資本業務提携により、両社はMLFlowを活用した高度な画像分析ソリューションや、さまざまなレピュテーションリスクが判定可能なSNS分析ソリューションなどを活用し、IoTや5Gの時代に必要な共同ソリューションの開発を検討していく。両社の今後の具体的な取り組みは、今夏オープン予定の「KDDI DIGITAL GATE」やホームページを通じて発表をしていく方針だ。