ふだん給与振込口座として使っている大手銀行から、1万円~数十万円のお金を振り込むケースがありますが、振り込み方によって手数料に大きく差が出ることをご存じでしょうか。振り込む際に知っておきたい3つの基本と、大手4行の振込手数料について紹介します

◆振込方法によって、手数料が600円以上変わることも
旅行代やスクール代、習い事代など、大きな金額の支払いはクレジットカード払いが便利ですよね。ところが、クレジットカード払いがNGで、「銀行振込のみ」という場合があります。銀行から振り込む際には、ツールによって「振込手数料」が大きく異なるので要注意です。

新生銀行や住信SBIネット銀行のように、他行への振込手数料が無料になる(※回数など条件あり)銀行もありますが、「それらの銀行口座を持っていない」「口座はあるけど、残高が足りない」などのため、給与振込口座から急きょ振り込むケースもあるでしょう。

そこで今回は、ぜひ押さえておきたい銀行の振込手数料のコツと、大手銀行4行の振込手数料についてお伝えします。

◆押さえておこう!振込手数料の基本
例えば、ある大手銀行では、他の銀行へ10万円を振り込むときに、払い方によって216円~864円もの違いが出るのですが、そんな大きな差になることをご存じでしたでしょうか。以下、銀行振込の3つの基本を頭に入れておきましょう。

◇振り込みの基本1
●ツールによる手数料は「窓口>ATM現金>ATMカード≧ネットバンキング」
振込手数料は、銀行側の「手間」によって変わると覚えておきましょう。「窓口」で現金で支払うのが、一番手間がかかるため(時間もかかりますね)手数料が高くなります。ATMを使う場合は、ATMに現金を入れて振り込むよりも、キャッシュカードを使って口座から振り込む方が安くなります。一番安いのがネットバンキングです。

ネットバンキングなら、手数料が安いだけでなく、窓口やATMに行かずに自宅や出先から振り込みができるので便利です。利用したことがない方は、ぜひ検討してみてください。

◇振り込みの基本2
●振り込み先の手数料は「同じ銀行の同一支店≧同じ銀行の他支店>他の銀行」
あなたがA銀行の丸の内支店の口座を持っていると、同じA銀行丸の内支店への振り込みが一番安くなります。(同じA銀行なら、他支店でも手数料が変わらない場合もあります) 次にA銀行の博多支店や札幌支店など、違う支店への振り込みが安くなり、B銀行など他の銀行への振り込みが一番高くなります。

つまり、同じ銀行同士で振り込む方が手数料が安くなるので、あなたがA銀行とB銀行の口座を持っていて、振り込み先がA銀行なら、A銀行から振り込むようにしたいですね。

◇振り込みの基本3
●振り込み可能な金額は、銀行や振り込み方法、設定によって事前に決まっている。
「100万円をネットバンキングから振り込みたい」と思っても、ネットバンキングの振込限度額(1日のうちに振り込める上限の金額)が50万円で、100万円を1日で振り込めず、慌ててATMや窓口にかけ込むという場合もあります。何十万円、何百万円も振り込むケースは、そう頻繁にはないかと思いますが、念のため自分の銀行口座の振り込み限度額を確認しておくといいでしょう。

限度額は、使い方にあわせて(基本的には)変更することができます。「限度額の引き下げ」なら、ネットバンキングからも手続きができることが多いですが、「限度額の引き上げ」(今は50万円だけど、一時的に100万円に上げたい等)の場合は、書類を送付したり、本人が窓口に行って手続きをしたりと時間がかかるケースがほとんど。限度額を引き上げたい場合は、余裕を持って手続きをするようにしましょう。

◆大手銀行4行の、振込手数料をチェック!
では、大手銀行4行について、振込手数料について紹介します。今回は「給与振込口座の銀行から振り込む」というシーンを想定するため、ATMで現金を使って振り込む方法は省き、「ネットバンキング」「ATMでキャッシュカードを使う」「窓口に行く」の3つについて紹介します。

(※2018年6月27日時点の情報です。変更になる場合がありますので、詳細はHP・店舗等でご確認ください)

◇三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の他の支店あては、ネットバンキングからなら手数料無料に。
※ただし「メインバンクプラス」に入り、所定の条件(預金残高500万円以上等)を満たすと、他行あてもネットバンキングなら月3回まで無料になります。

◇三井住友銀行
同一支店あてで、ネットバンキングかATMなら手数料無料。
※ただし「SMBCポイントパック」に入り、所定の条件(給与の受け取り、または残高30万円以上等)を満たすと、本支店あてのネットバンキングの手数料が無料になります。

◇みずほ銀行
みずほ銀行は、ネットバンキングとATMの振込手数料は同じ。
※ただし「みずほマイレージクラブ」に入り、所定の条件(給与の受け取り、または月末残高30万円以上等)を満たすと、本支店あてが無料になります。また、月末残高50万円以上で、他行あても月1回無料になります。(いずれもネットバンキング、ATMによる振り込みの場合)

◇りそな銀行
りそな銀行は、振込金額の違い(3万円未満、3万円以上など)による手数料の違いはありません。

以上、振込手数料の基本3つと、大手銀行4行の振込手数料についてお伝えしました。「数百円の差だし、別に気にしない」という方もいるかもしれませんが、振り込む回数が増えると大きな差になります。ぜひチェックしておいてください。

文=西山 美紀(マネーガイド)