女優の清原果耶が9日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたドラマ10『透明なゆりかご』(毎週金曜 22:00~ 7月20日スタート)の記者会見に、共演の瀬戸康史、水川あさみらとともに出席した。

  • 左から、水川あさみ、清原果耶、瀬戸康史

沖田×華氏の原作『透明なゆりかご』を実写ドラマ化した同作。町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの感性豊かな少女の目線で"命とは何か"を問い、見つめていく。そんな作品で、高校の准看護学科に通う17歳で、アルバイトの看護助手として産婦人科へやってきた主人公の青田アオイを演じる清原は、自身で1話を見た感想を尋ねられると「1話を見るまでにすごく緊張と不安が募っていて、どこに気持ちの軸を置いたらいいのかわからない日々が続いたんですけど、1話を見たときに作品全体の空気感を映像から感じ取れて、このドラマで伝えたいことがしっかりと詰まっていて安心しました」と胸をなでおろした。

また、初主演という点については「初めて聞いたときは驚きが強くて『私が主演…』って感じになって、不安が大きかったです。でも、家族などに報告したときに『頑張らなきゃ』とか、素晴らしい作品を届けるには私が何をすればより多くの人に届くのかなとすごく考えました」と回顧し、「責任がすごく大きくて、プレッシャーを感じるときもあったんですけど、キャストやスタッフの皆さんが温かく私が演じるアオイを迎え入れてくださって、それが私の中で心の支えになって、序盤の方でプレッシャーや不安はふわっとかき消されて、今は楽しく撮影ができています」と声を弾ませた。

そんな清原の演技について瀬戸は「アオイちゃんは受け身なんですけど、何も喋らなくてもどう受け止めているかとか、何を考えているかとかがすごくわかる女優さんで、それはとてもすごいことだなと思います。このテイストの作品にとても合っていると僕は感じています」と絶賛し、水川も「芯の強さだったり、透明感だったりとか、今この瞬間しかないものというのが、そのまま映像に映し出されるという素晴らしさを感じ取れますし、それを持っている果耶ちゃんがすごいなと思います」と目を輝かせた。

また、撮影エピソードを聞かれると、瀬戸は「僕は彼女(清原)より14こ上なんですけど、めちゃめちゃイジられるんです」と嘆いて笑いを誘い、「私だけじゃない」と言う清原を横目に、瀬戸は「皆さんより早く帰ると彼女は『サボりですか?』って。それに姉さん(水川)ものってくる。関西人はめちゃめちゃ怖いなと思いますね(笑)」と笑顔を見せた。