お笑いコンビ・ファイヤーサンダーが、8日に大阪・ABCテレビ本社スタジオ行われた『第39回ABCお笑いグランプリ』で優勝し、賞金100万円を獲得した。

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    左から藤田崇之、崎山祐 -ABCテレビ提供

『ABCお笑いグランプリ』は『ABC漫才・落語新人コンクール』を原点とし、歴代のグランプリ受賞者にはダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーなどが名を連ねる。第33回大会からは、名称を『ABCお笑いグランプリ』と変更し、出場資格も「デビュー10年以内」「日本全国のプロのお笑い芸人」になった。

今大会には全国から570組のエントリーがあり、決勝では蛙亭、からし蓮根、さや香、たくろう、東京ホテイソン、ハナコ、濱田祐太郎、ファイヤーサンダー、フタリシズカ、ビスケットブラザーズ、ゆりやんレトリィバァ、ラフレクランの12組が争った。

決勝戦は、ファーストステージとファイナルステージの2ネタ方式を採用され、東京ホテイソン、ファイヤーサンダー、蛙亭の3組がファイナルステージに進出。結果的に、無人島に不時着した設定のドラマチックなコントで沸かせたファイヤーサンダーが、東京勢としては初のチャンピオンとなった。

ファイヤーサンダーは藤田崇之・崎山祐の2人で、14年にコンビを結成。藤田は「大阪時代から、『ABCお笑いグランプリ』はずっと見ていた大会なので、そこで優勝できたのは本当にうれしいです。でも、今まで東京勢で優勝した方はいないので、僕らでいいのかなっていう部分はありますね」と語り、崎山は「今日出てた、『さや香』の新山と元々コンビを組んでまして。あいつが去年、先に『M-1』の決勝に行って、その時はすごい悔しかったんで、そういう意味でもうれしいですね」と喜びを述べた。

藤田によると、母方のいとこがさらば青春の光の東ブクロであるといい、「“さらば”も、ABCで2位になってるんですけど、キングオブコントの決勝でも優勝がなくて。我が一族に優勝盾を持って返れるのはうれしいです。いとこに自慢してやろうと思います」と力強く語っていた。さらには「僕は結構、ひょうきんな方だったんですけど、いとこはメチャクチャ暗くて、高校デビューだったんです。だから、いとこがお笑い芸人をやるってなった時は、みんなびっくりしました」と暴露した。

賞金100万円の使い道については、「僕はガソリンスタンドでバイトしてるんですけど、46歳の先輩のお父さんに吉野家の牛丼をおごってもらってるんで、その分は“お父さん”におごろうと思ってます(笑)」(藤田)、「普通にリアルに両親にあげるのと、パソコンを買うっていうのと、あとは貯金ですね」(崎山)とそれぞれ語った。

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