成功者はほぼ例外なく、仕事を楽しんでいます。だから彼らの中で「アーリーリタイヤしたい」という人は多くありません

◆お金持ちになれる人は仕事を楽しめる人
成功者はほぼ例外なく、仕事を楽しんでいます。

だから彼らの中で「アーリーリタイヤしたい」という人は多くありません。起業家に至ってはもっと顕著で、ほとんどの人は働けるまで働く生涯現役を当然のものとしています。会社員でも経営者まで上り詰めた人は、定年退職した後も、自分の事業を起こす傾向があります。(ただし、海外では稼いだあとはアーリーリタイヤするという人も少なくないようですが、平均寿命は仕事をしている人よりも短い傾向があるそうです。やはり人生には張り合いというか、多少の緊張が必要ということでしょう)

一方で、そんな彼らを指して凡人が言う、典型的なセリフがあります。それは「成功しているのに、なぜ働くのか」「お金がある人が、講演やコンサルをしたり、本を書いたりするはずがない」「結局彼らは、大して儲かっていないのだろう」というものです。

凡人は「お金があれば仕事はしないはず」という前提があり、成功者の仕事に対する姿勢やモチベーションがまるでわかっていません。そして、そういう発想であるがゆえに、仕事で成果が出せないのです。

凡人は、仕事が好きではないのです。イヤイヤ会社に行っているのです。本音では辞めたいのです。だから集中力が出ない、創造力も陳腐、大胆な決断ができない、難しいことに挑戦しようとかイノベーションを起こそうという意欲も低い。だから凡人のまま。

しかし成功者は、お金を稼ぐために仕事をしているのではないし、ましてや生活のためでもありません。彼らにとって仕事は趣味かゲームのようなもので、自己表現手段でもあります。自分が考えた商品やサービスを世に問い、感謝されてお金がもらえるというのは、まさしく自己表現。そんな仕事は楽しくて仕方ないので、いくら資産や収入があるからといって、辞めて引退という発想になりようがありません。

逆に仕事を辞めてしまったら、やることがなくて退屈です。自分のアイデアを試す醍醐味が得られないのはつまらない。

現在活躍している起業家や成功者は例外なく、ほぼ仕事マニアです。といっても本人は「働いている」という実感はありません。だってやりたくてやっているからです。楽しいことをやってお金までもらえるのですから、辞める理由なんてどこにもないことはおわかりいただけると思います。

もちろん、サラリーマンと起業家とは立場が異なるため、そんな気持ちになれることばかりではありませんが、仕事に没頭できれば、様々な自分の能力が開眼し、周囲も認めるようになる。一日のほとんどの時間が費やされるであろう仕事を心から楽しめれば、人生は充実するし、成功にも近づくでしょう。

だからまずは「アーリーリタイヤ」という発想は捨て、目の前の仕事を好きになるか、仮に一時的に収入が減ったとしても、夢中になれる仕事を選ぶことです。

参考文献:『仕事が速いお金持ち 仕事が遅い貧乏人』(学研プラス)

文=午堂 登紀雄