景気の回復と好調な企業決算に支えられて、2018年の夏のボーナスは期待できそうです。ただ喜んでばかりいられません。この増収は将来の負担増に備える備蓄のつもりで、投資に充てましょう。そのときに、注意したいことを3点掲げました

◆ボーナス資金を投資に回すときに、気をつけたい3点
好調な企業決算の追い風にのって、2018年夏のボーナスは上昇傾向にあります。全産業の平均支給額は82万円だそうです(日本経済新聞調べ)。ただし、喜んでばかりはいられません。これから起こる収入の増加は、増税や物価上昇とセットで手に入る「負担付き増収」です。だから、気前よく使うだけではなくて、将来を見据えて、しっかり投資にも回してほしいものです。

そこで、ボーナス資金を投資に回すときに、気をつけたい3点をお伝えしたいと思います。

◆1.じっくりと小分けにして投資する
ボーナスでまとまった金額がはいると、人は気持ちも大きくなり、思い切っていっぺんに使ってしまいがち。投資においても、逡巡せずにサッと投入している人が多いですね。特に、海外の株価や通貨選択型のファンドなどは、値動きが粗いせいで、早く買わないともっと上がってしまうという焦りの気持ちでボーナスを待っている人はいませんか?

いっぺんに投資して、その直後に株価の大きな調整があると、早々に損失を抱えてブルーな夏休みを過ごさなければならない状況も懸念されます。そうなりたくない人は、じっくりと小分けして投資することを、お勧めします。すなわち、時間を分散して投資をするのです。来年までに投入を終えればいいくらいの、鷹揚さでいかがでしょうか。

◆2.注目されていない優良資産に投資する
上がっている資産を急いで買いたくなる習性(順張り)を人は持っています。しかし、上がっている資産を買うと、高値づかみとなりかねません。ですから、もう一つ大事なことは、注目されている人気の資産に投資しないことです。

一般に注目されている資産とは、すでに旬を過ぎた落ち目寸前の資産であることが多いのです。賢い投資家は、これから上がっていく資産を、人が気付く前からコツコツと安値で仕込んでいます(逆張り)。かといって、注目されていない資産なら何でもいい訳がありません。本当に、クズだから注目されていないという銘柄もたくさんありますから、負ける資産を買ってはいけません。

優良資産だけれども、今は無視されている資産とは何か? 安定した資産として優良といえるのは、高配当の日本株やJリート(国内不動産投信)だと思います。これらの資産は、外国為替や米国金利上昇の影響を受けにくいことが、メリットです。特に、Jリートは、いっとき需給バランスが崩れたことから、大きな下落をしましたが、現在では底を打って上昇に転じつつあります。国内の不動産市況や入居率も好調に推移していることから、もう一度リートが輝く時期は来ると思います。

実力のある資産なら、悲観されているうちに投資しておけば、長期的には報われるのが、投資では当たり前です。ボーナスでは、逆張り投資をお勧めします。

◆3.長いゴールを想定して投資する
ボーナスを余禄として考えると、バッと投資して、お小遣い稼ぎができたらいいなと思われるかもしれません。しかし、安易な発想は禁物です。余禄としての投資であるからこそ、すぐに見返りを求めない、長期投資のスタンスで始めるべきです。

このお金は、10年後、20年度に花咲けばいいというくらいの、悠長な気持ちでのぞんでください。そうすれば、1で述べた小分け投資、2で述べた逆張り投資、いずれのアドバイスをも、すんなりと受け入れることができるようになるはずです。

目先の果実を求めずに、大輪の花を咲かせるような、ロングスパンの視点で、投資を考えてください。

文=北川 邦弘(マネーガイド)