東京エレクトロン デバイス(TED)は6月28日、スイスのVeeam Softwareと販売代理店契約を締結し、仮想環境・物理環境・クラウド環境などの多様な環境でHyper-Availability(次世代型可用技術)を提供するデータ管理ソフトウェア「Veeam Availability Suite」(VAS)の販売を開始した。

  • Veeam Availability Suiteのイメージ

    Veeam Availability Suiteのイメージ

新製品は、仮想環境や物理環境の1次保管に加えて、ストレージ/テープ/クラウドへの2次保管バックアップ、さらにソフトウェアのみで遠隔地へのレプリケーションも可能でRTPO(目標復旧時間/目標復旧地点)15分未満を実現し、可用性を提供するデータ管理ソフトウェア。

エージェントレスで仮想環境への負荷を軽減することにより、高速で高信頼性のバックアップを実現するといい、重複排除機能により従来に比べてストレージの削減を可能としている。また、シンプルな構成で操作が容易なため、バックアップルールの知見が少ないシステム管理者も短時間で正確な設定が行えるという。

仮想環境に加え、物理環境にも対応しており、物理環境の導入企業においても従来の複雑な設定作業は必要ないため、運用コストを削減できるという。Veeamは複数のストレージベンダーとアライアンスを結んでおり、ストレージのスナップショットとの連携バックアップやスナップショットデータからの直接リストア、重複排除ストレージとの連携が可能。

価格は1CPUソケットライセンスの価格は12万9900円(税別)~。同社では、同製品のほかにPure StorageやNutanixの製品などを含むエコシステムを提供し、今後3年間で8億円を目標に販売活動を行うという。