CarPlay、Android Autoの対応車種の増加は、Appleにとってさらに厳しい競争にさらされることとなる。すでに車載機でも、Amazon AlexaやGoogleアシスタントをサポートするものが出始めており、それは比較対象の領域が地図だけでなく、音声アシスタントも加わっていくのを意味しているからだ。

例えば、電話をかけたりメッセージを送ったり、レストランを探して予約したり、といった対話型の処理を音声だけで的確にこなせるGoogleアシスタントは、Siri以上にクルマの中での音声による情報体験を加速させていくことになるだろう。

Google I/O 18の基調講演で披露されたGoogle Duplexは、指示だけ与えれば、ネット予約ができないレストランに電話をかけるところも、人工知能が済ませてくれる。AppleはCarPlay対応で、地図だけでなく、Siriの強化も急がなければならないのである。