総務省は6月26日、2017年の「小物物価統計調査(構造編)」を発表した。それによると、全都道府県のうち物価水準が最も高いのは東京都となった。
東京都の物価、群馬県より8.5%高
地域間の物価水準の差を示す「消費者物価地域差指数(全国平均=100)」の「総合」を都道府県別にみると、東京都が104.4と最も高く、以下、神奈川県が104.2、埼玉県が101.2と続いた。一方、最も低いのは群馬県の96.2、次いで宮崎県と鹿児島県が同数値の96.4となり、最も高い東京都は最も低い群馬県に比べて、物価水準が8.5%高いことがわかった。
10大費目別に、物価水準が最も高い都道府県と最も低い都道府県との比率を調べたところ、物価水準の差が最大だったのは「住居」で、最も高い東京都(134.5)と最も低い鳥取県(81.1)の差は1.66倍に。一方、差が最小だったのは「保険医療」で、最も高い山口県(103.1)と最も低い山形県(96.5)の差は1.06倍だった。
地方別に物価水準をみた場合、物価水準が全国平均を超えているのは関東地方(101.8)のみだった。都市別では、最も高いのは神奈川県川崎市(105.3)、最も低いのは群馬県前橋市(96.1)となった。
また物価水準と賃金との関係をみたところ、「住居」の物価水準が高い地域は賃金も高い傾向にあることがわかった。