TISインテックグループのTISは6月25日、AIとの対話インタフェースで多様な業務システムのコントロールが可能なサービス「ConcieLink(コンシェリンク)」の提供を開始した。

ConcieLinkは、対話インタフェースを通じ、さまざまな業務システムをコントロールし、対象となる既存の業務システムやクラウドサービスとの接続は、API(Application Programming Interface)で行う。

接続先のAPIの知識とJAVAの知識があれば、最短1カ月程度で新サービスの利用を可能としているほか、Text入力のみの統一したユーザインタフェースが提供されるため、新たなインタフェースの開発やユーザへの教育も必要ないという。

  • 「ConcieLink」の利用イメージ

    「ConcieLink」の利用イメージ

新サービスの主な特徴として「高度な言語処理と対話機能」「豊富な連携サービス」「対話ポータル機能」「モバイルファーストのプラットホーム」の4点を挙げている。

言語処理と対話機能では、1つの文書指示で必要な情報(スロット:日付、人名など)を読み取り、不足しているカ所を聞き返す高度な対話が可能で、業務指示を最小限のステップで実現するという。

連携サービスについては、Office365 APIやGoogle GSuite、メールサーバなど多様なサービスとAPI接続することで、対話の中で連携処理することが可能なほか、必要な情報はアップロードして全文検索エンジン(Solr)に連携し、対話の中で活用することが容易としており、これらの連携サービスは今後も拡充していく予定だ。

対話ポータル機能は多様な業務を対話を起点に実行できるポータル基盤を提供し、ノンプログラミングで対話コマンドを構築できる管理機能に加え、ユーザ単位のメニューカスタマイズやメッセージ通知機能も装備することで、ストレスのない業務を可能にするという。

モバイルファーストのプラットホームに関しては、対話インタフェースはモバイルファーストで設計されており、ブラウザ経由でさまざまな業務システムと連携できるため、コスト問題から滞りがちな業務システムのモバイル化を促進するとしている。

新サービスは会議の設定(Office365カレンダー、googleカレンダー連携)や社内会議を調整する際の出席者の予定確認、会議室などのファシリティーの手配、商品や販促品などの手配(ERP、スクラッチシステム連携)、各種精算業務(経費精算システム連携)、文書/マスター検索、契約書や提案書など文書の検索、ダウンロードおよびアップロード顧客管理/営業日報連携、営業日報の登録、閲覧、顧客情報の参照、出退勤入力(出退勤ログ収集)、出退勤情報の登録(ログ、勤怠管理システム連携)などでの活用を想定している。

  • 「ConcieLink」の利用例

    「ConcieLink」の利用例

提供形態は利用ニーズに合わせて、クラウド型とサブスクリプション型(オンプレミス)の2つを用意し、クラウド型は新サービスへの接続環境を用意するだけで利用でき、最大リクエスト数および保存データ量に応じた7つの料金体系で提供。

クラウド型でサービスの試行ができる3カ月間無償の「Freeプラン」も用意しており、サブスクリプション型はユーザーのサーバやクラウドサービスに導入する形態で、クラウド型と同様に1カ月当たりのリクエスト数に応じて、4つの料金体系で提供する。さらに、導入支援サービスやオンサイト講習などのオプションサービスも用意している。

価格はクラウド型が「small.1」が5万円、サブスクリプション型が「middle.1」が120万円、導入費用は30万円。