Telit Wireless Solutions Japanは6月14日、同社のIoTモジュール「Telit ME910C1-J1」が、NTTドコモの実施する宅配ボックス向けサービスアプリケーションの検証に使用されていることを発表した。検証では、LTE Cat M1やナローバンドIoT(NB-IoT)といったセルラーベースの低電力ワイドエリア(LPWA)技術が評価されている。

Telitは「モノのインターネット(IoT)」ソリューションの有力企業で、今回の検証で活用されたME910C1-J1は、simWISEテクノロジと呼ばれる、いわゆるeSIM(Embedded SIM)製品。従来のSIMカードとトレイのソリューションと比べ、製品の製造、配備および保守のコストを大幅に削減することができる。これはコストに敏感なIoT市場において大きなメリットだという。

検証は、神奈川県藤沢市で実施されている、Fujisawa サステイナブル・スマートタウン内のプロジェクトで進められている。実装例として、家庭に荷物を配送するサービスにおいて、荷物が配達完了したかどうか等、宅配ボックスの状況を通知するサービスでの活用が挙げられている。

  • Fujisawa サステイナブル・スマートタウン

    同社が支援するシステムの検証が行われている、Fujisawa サステイナブル・スマートタウン