子どもの「リビング学習」で親が気を付けたい過干渉


子どもが安心して勉強しやすいリビング学習

リビング学習が子どもの勉強スタイルの定番になりつつある昨今、「リビング学習」は何歳ごろまで有効か考えてみましょう。一口にリビング学習といっても家庭の住宅事情により様々なスタイルが見受けられます。

具体的には、戸建かマンションか、リビングの形状・広さは、リビングの活用の仕方は、誰が主にリビングを利用しているか等リビングそのものを考えても千差万別です。子どもへの「リビング学習」のさせ方においても、リビングに学習机そのものを持ち込む場合もあれば、ダイニングテーブルを利用する場合もあります。ソファーに並んで座って本の読み聞かせをしたとしても立派なリビング学習と呼べない事もありません。

欧米の標準的な家庭のように、小さいうちから子供は子供部屋で過ごさせるのが一般化している生活とは異なり、日本の場合は小さいうちは親のそばで生活している子どもが圧倒的に大多数を占めています。「リビング学習」が子どもの勉強生活に向いているのは自然の成り行きとして受け入れられるでしょう。

むしろ、小学生の低学年までは子供を勉強部屋に追いやるよりは「リビング学習」の方がずっと有益です。子どものそばに寄り添っているだけでも、子供は安心と幸福を感じます。勉強をしている時も、すぐに助け船を求めることが出来ますし、一緒に調べ物を手伝ってもらったりもできます。

年齢・学年によってはリビングと自室の併用もあり

リビング学習は「何歳までは絶対有効です。」とは言いきれないのです。先ほども触れましたが小学生、特に低学年には「リビング学習」は効果的かもしれませんが、だからと言って、中学生になったら、高校生になったら「リビング学習」より「勉強部屋」での勉強生活が有効だと結論付けられないのが実情です。

リビングで学習するのが快適であった子どもは勉強生活の拠点として勉強部屋よりリビングを選択するでしょう。反対に親の干渉や雑音を苦痛に感じるようになれば勉強部屋へと学習拠点を移していきます。また、その時の気分に応じて「リビング」と「自分の部屋」を使い分ける子どももいます。

子どもがリビング学習をするときに親が気を付けたい過干渉

リビングでの学習は小学生のうちは子供にとってメリットの方が多いと思います。しかし、親の関わり方によってはデメリットになることがあります。親もリビングで自分の時間を過ごしながら、遠目で子供を見守っているのが理想的なのですが、親ごころでどうしても子供に干渉することが多くなります。

特に、親が期待しているように子どもが行動しない時は、すぐに文句を言ったり、ダメ出しをしがちです。宿題をしている時でも、横から間違いを指摘したり、勉強しろと口うるさく促したりしてしまいがちです。

子供にとっては安心感を得るどころか、親の過干渉・イライラをまともに受けてしまったりします。こうなると本来楽しいはずの「リビング学習」が苦痛の種となったりします。あげくに勉強そのものが嫌いになったりもします。家族みんながくつろげる場所「リビング」で学習するからこそ「リビング学習」は有効なのです。

(栢原 義則:進学塾塾長)