fossBytesに6月16日(米国時間)に掲載された記事「Why Closing Background Apps in iPhone, Android To Save Battery is a Bad Move?」が、iPhoneやAndroidにおいて、バックグラウンドで動くアプリの終了によってバッテリーを保たせることができると考えられているが、これは誤りだと指摘した。逆に、そうした操作はバッテリーの減りを早めることになると説明している。

記事では、バックグラウンドで動くアプリは、ファイルのアップロード、ロケーショントラッキング、オーディオの再生などを行う際にコンピューティングリソースにアクセスすることになるが、それ以外は再起動しやすい状態に入るだけでコンピューティングリソースをそれほど使わないと指摘。

逆に、バックグラウンドで動くアプリをクローズすると、それをクローズする処理と、次の起動時に最初から起動する処理が走ることになり、その分だけバッテリーを消費すると説明した。その根拠として、Android エンジニアリング担当副社長のHiroshi Lockheimer氏のツイートを引用している。

  • Hiroshi Lockheimer氏のツイート

記事では、バッテリーの保ちを延ばす方法として、次のような設定の変更を推奨している。

  • よく使われているアプリの通知機能を無効化。機能を無効にしたくない場合はチェック間隔を長めに設定する
  • 使用頻度の低いアプリのバックグランドデータを制限する
  • 通知や着信時に振動する機能を無効にする
  • アダプティブブライトネスを利用するか、屋内でのスクリーンの明るさを必要最小限に設定する