ボーイングとターキッシュ エアラインズのメンテナンス・修理・整備(MRO)部門であるターキッシュ テクニックは6月18日、グローバル保有機ケア・サプライヤー協定の締結を発表した。両社は今後、世界各地の技術者の養成や認定において協力していく。

  • ボーイングとターキッシュ エアラインズのメンテナンス・修理・整備(MRO)部門であるターキッシュ テクニックは6月18日、グローバル保有機ケア・サプライヤー協定の締結を発表

    ボーイングとターキッシュ エアラインズのメンテナンス・修理・整備(MRO)部門であるターキッシュ テクニックは6月18日、グローバル保有機ケア・サプライヤー協定の締結を発表

ターキッシュ テクニック社は、イスタンブールやアンカラにある既存のメンテナンス拠点施設だけではなく、世界50カ所以上で列線整備のメンテナンス・修理・整備(MRO)業務の幅広いサービスラインを提供している。また、現在提供中のサービスに加え、10月29日開港のイスタンブール新空港に設置が予定されている同社の新施設において、クライアント向けのさらなるサービスも展開していく。

今回の提携に関しターキッシュ テクニック社のゼネラルマネージャーであるアフメット・カラマン氏は、「この協定により、弊社の新拠点におけるサービスが大いに向上し、さらなる付加価値を生み出してくれるものと確信しています。航空機のメンテナンス、修理、訓練などが含まれたボーイング・グローバル保有機ケア・プログラムの中で、ボーイングの操縦士の皆様は、この協定を通じ、ターキッシュ テクニックのメンテナンス・修理・整備(MRO)サービスの世界有数の質の高さを体験いただけるものと思います」とコメントしている。

2017年、ボーイングとトルコ政府は「ボーイング・トルコ航空宇宙開発イニシアティブ」を発表し、特にトルコ共和国建国100周年に向けて計画されている同国の「ビジョン2023」において策定された目標の一環として、トルコの航空宇宙産業の発展に対する支援体制を開始した。このイニシアティブには、ボーイングの投資および事業計画と、トルコ政府、トルコの航空会社、航空宇宙サービス会社および研究・工学・技術開発分野業界のサプライヤーが連携した戦略的枠組みが示されている。

ボーイング インターナショナルのマーク・アレン(Marc Allen)社長は、「ボーイングにとって、トルコは最重要戦略成長国家の一つであり、トルコにおける航空サービスやメンテナンスについては、高い将来性と成長可能性があると考えています。トルコを航空サービスにおけるグローバル・プレーヤーとして位置づけることは、昨年発表した『ボーイング・トルコ航空宇宙開発イニシアティブ』における重要施策の一つです。今回の協定により、私たちは、ターキッシュ テクニックとの良好な協力関係をさらに一歩発展させることになります。これは、 ボーイングとトルコがともに発展してきた姿と重なります」とコメントしている。

ボーイングは同社グローバルサービス部門を通じ、ボーイング・グローバル保有機ケア・プログラムによって60以上のクラインアント、2,500機以上の航空機に対する技術サポートを行っている。カスタマイズ可能なサービスラインでは、航空機の技術的運航管理に関わるエンジニアリングやプランニングに関する活動を提供している。パワーバイザアワー(power-by-the-hour)方式を基本とするグローバル保有機ケアのソリューションは、エンジニアリング・資材・メンテナンスに関するプログラム形態をとりながら、航空機の運航として本来あるべき性能を引き出すとしている。