モウティーニョ(左)がイエロ監督(右)就任のスペインを警戒 [写真]=FIFA via Getty Images、Getty Images

 ついに開幕した2018 FIFA ワールドカップ ロシア、大会2日目の15日に試合が行われるグループBでは、ポルトガル代表とスペイン代表による大一番が早くも実現する。

 ヨーロッパを代表する強豪同士とあって注目度が高い両チームだが、より話題を集めているのは、開幕前日の指揮官更迭という衝撃が起きたスペイン代表の方だろう。レアル・マドリードの指揮官就任がフライング発表されたフレン・ロペテギ監督を解任し、スポーツ・ディレクターのフェルナンド・イエロ氏を新監督に立てたスペイン代表。監督交代による悪影響が懸念されているが、試合前日会見に臨んだポルトガル代表MFジョアン・モウティーニョ(モナコ)は、全く逆の意見を披露してライバルを警戒した。

「スペインにとって、監督交代はネガティブにはならないと思う。悪影響は何も出ないだろう。むしろポジティブに出る可能性もある。彼らはしっかり準備を重ねてきており、プレースタイルが大きく変わるとは思わない。明日は確固たる戦い方と揺るぎない団結力を持った強敵と対戦する覚悟でいる」

 これまでは勝負弱いイメージが強かったが、ユーロ2016で初めて主要国際タイトルを獲得したポルトガル代表。「僕たちは大きな期待を抱いている」と話すモウティーニョは、スペイン代表との新旧ヨーロッパ王者対決への意気込みを表した。

「今の代表は高いクオリティを有しており、素晴らしいW杯にするという目標に向けて一枚岩になっている。スペインの事は考えておらず、自分たちのことだけに集中している。チームには何の心配もない。僕たちは勝つためにロシアに来た。ぜひとも初戦を白星で飾りたい」

 大黒柱のFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)も、試合会場のフィシュト・オリンピックスタジアムがあるソチの宿泊先ホテルに到着した際、「明日はスペインを倒す」と力強く宣言している。直近の直接対決であるユーロ2012の準決勝では、PK戦の末に屈したスペイン代表にリベンジを果たせるか。グループステージ屈指の好カードからは目が離せない。

文=北村敦