いざ鉄人レースへ──ランボルギーニ仕様のサーヴェロ

車両価格が3000万円から5000万円のスーパーカーを新車で購入するのだから、ランボルギーニのオーナーの大半は成功者だ。成功者は自分に厳しく努力家で、つねに摂生に努める。体のケアや筋力トレーニングを怠らず、トライアスロンを趣味とする人も多い。そう考えると、ランボルギーニがトライアスリートに支持される「サーヴェロ」とコラボレーションするのは至極自然なことだったのだろう。ランボルギーニ×サーヴェロのコラボモデル『PX5ランボルギーニ・エディション』は、世界限定25台の特別なトライアスロンバイクだ。

■アイアンマンレースでも活躍する上級者向けのトライアスロンバイクブランド

サーヴェロ(Cervélo)は、カナダのトロントに本拠を置くトライアスロンバイク・ロードバイク用のフレームメーカーである。



1995年に創業した新興ブランドだが、エアロダイナミクスに優れ、軽さと強靭さを併せ持つバイクは多くのトライアスリートから支持を集めている。世界一過酷といわれるアイアンマンレース、ツール・ド・フランス、そしてオリンピックの自転車競技でも華々しい戦績を収めているほどだ。



当然、サーヴェロのバイクはエンドユーザー向けモデルとなり、価格も50万円から200万円と高額なので、初心者がおいそれと手を出せるものではない。



そのなかでも、ランボルギーニがジュネーブモーターショー2018でお披露目した『PX5ランボルギーニ・エディション』は別格だ。サーヴェロが先進的かつ最高のテクノロジーを注いだ車体に、ランボルギーニがアートワークを施すという、なんとも贅沢で特別な一台となっている。





■ランボルギーニがアートワークを施したハイエンド向けトライアスロンバイク

ベースとなったのは、シートチューブとシートステーを取り払い、Y字型デザインのフレーム設計によって空力性能を高めた『PX5』。世界中のレースを転戦するトライアスリートを自己ベストタイムへと導く“勝つためのマシン”だ。



このフレームは、CFD解析によって150以上のデザインを検討し、180時間に及ぶ風洞テストを行うなど、ストレージを含めたシステムとして空力性能を追求したもの。サーヴェロによる空気力学パフォーマンスの集大成である。



効率のいいペダリングを可能とするセッティングも自由自在だ。アームレストは上下と前後にそれぞれ91mmと112mm、エクステンションの角度は0~12度、サドルの前後位置は74~81度と、各所の調整幅が大きくとられていて、最適なライディングポジションを実現する。



『PX5ランボルギーニ・エディション』は、このベースモデルに「チェントロ・スティーレ(Centro Stile)」がアートワークを施した限定車。チェントロ・スティーレとは、世界的にその名が知られるランボルギーニ本社のデザインセンターだ。



車体表面はランボルギーニのアイコニックなカラーであるイエローでコーディングされ、これもランボルギーニでよく見られるY字模様がフレームなどにあしらわれた。ヘッドチューブには「Cervélo」と「Lamborghini」のロゴ、エクステンションバーにも「Lamborghini」のロゴが刻まれている。





■世界限定25台、『PX5ランボルギーニ・エディション』の価格は約300万円

ランボルギーニとサーヴェロにはもともと接点があった。ランボルギーニが運営する「ランボルギーニ・アカデミー」では、ドライバーたちにドライビングテクニックを教える際、サーヴェロのバイクをトレーニングに使用している。



共通するのは、世界最高のプロダクトを生み出すという情熱である。その両者がコラボレーションした特別なトライアスロンバイクは、鍛錬を重ねた成功者がトライアスロンのレースに挑むときに、きっと強力なパートナーとなるに違いない。



価格は299万円(税別)。手に入れることができるのは世界でたったの25人で、残念ながらすでに完売している可能性が高い。その選ばれし者たちのために、フレーム後部には特別な25台のうちの一台であることを示すナンバリングが刻印される。